ヨドバシ試聴会二日目。選挙当日ということもあり午前中はお客さんも少ないかなあ、と思っていたのですが二日間トータルでは前回と同じ110名のご来場ということで喜んでいます。雨がそぼ降るなか、会場にお越し下さった皆さん、本当に有難うございました。とても楽しい二日間でした。

初日と同様、初級クラスでCDプレーヤー直結モード、中級クラスでプリ+パワーのセパレートへ発展、上級ではSV-91B, SV-8800SEと増幅系のグレードが上がっていくことで、どう音が…音力が増していくかを実際の音で聴いて頂けたのは、初めての方だけでなく、これまで真空管アンプに親しんで来られた方にとっても何らかの気づきがあったのではないかと思っています。

特に上級の91B+タンノイStirling, 8800SE/KT150+JBL4429の音は多くの方にとって衝撃だったようで”こういう音がこのスピーカーから聴けるとは思っていなかった”と仰る方がとても多かったことが印象的でした。プリは単なる切替器+音量調節機でない…増幅系全体のインピーダンスマッチングを最適化する意味で必要欠くべからざるものであることが音を聴いて初めて理解できたという方も多かったのではないでしょうか。
そして二日目のハイライトは田中伊佐資さんをゲストに迎えたトークライブ。”真空管だ、トランジスターだ、という音の聴き方はしない!要は自分の聴きたい音で鳴るかどうか!”という伊佐資さんならではの舌鋒が最高でした。

当然ですが一切技術的なハナシはなし、真空管アンプがどうだ、というネタも仕込みも一切なし、答えは”音が吹きだすように鳴っているか否か”のみという痛快な内容。
「音ミゾ」の伊佐資さんですから当然フルアナログでオーディオ系試聴会では聴くことがまずない盤ばかり。伊佐資マスターの”出張ロック喫茶”のような内容で1時間余り、笑い声が途切れることがありませんでした。

実はこうやって伊佐資さんとお話するのは今日が初。MUSIC BIRDのスタジオやオーディオイベントで姿を見かけることはあってもちゃんと喋ったことは今まで一度もないですよねえ、と言ったら”実は10年位前にサンバレーに電話したことがある”なんて裏話も。今回の試聴会最後のハッピーアワーとして楽しんで頂けたのではないかと思っています。
伊佐資さんも私も言うならばインディーズ。メジャーレーベルとは契約せず自分の信念を頼りにこれまでやってきました。私は失敗続きの20年余でしたが音楽とオーディオというキーワードで沢山の方とつながることが出来、数えきれないサポートをいただけたお陰で今日までやってこれたと感じることが出来た、そんな二日間だったような気がします。

今回も多くの仲間が訪ねてくれました。写真は四家卯大さん(Vc)。
5月に刈谷の試聴室でやったソロライブがCD化される予定と伺って驚いた次第です。詳しい情報が入りましたら改めてこのブログでもお知らせしますので是非お楽しみにお待ちください。
次回東京のイベントは10月の真空管オーディオフェア。そして12月に再びヨドバシさんで皆さんとお会いできる予定です!それまでまた色々とネタを仕込んでおきますので、是非お楽しみに!またお会いしましょう!!