今日のメインはMUSIC BIRD収録。まずは9/6(金)オンエアの”SV-284D一本勝負”でした。
この番組では真空管アンプを愛する全ての方に資するテーマ選定をしながら進めています。これまで
シングルアンプ一本勝負
プッシュプルアンプ一本勝負
送信管アンプ一本勝負
現行300B一本勝負
SV-91B一本勝負
SV-8800SE一本勝負
というシリーズ企画で進めてきた訳ですが、今回はそのクライマックスともいうべきSV-284D(211/845パワーアンプ/ブースターアンプ)の特徴と魅力にフォーカスした一本勝負。

永世ゲストTさんが今日スタジオ入りするなり、”今日はいちだんと良い音ですねえ”と仰るほどのクオリティ。まずはSV-300LB(プリ)+SV-284D直結(=パワーアンプモード)での試聴です。
登場した出力管は
PSVANE211
PSVANE WE211
Golden Dragon 845 Premium Graphite
Amperex 845 (1944年)
の4種類。PSVANE WE211とAmprex 845はいつまでも聴いていたい美音でした。
ついで行ったのはSV-300LB+SV-S1616D+SV-284D/845(=ブースターアンプモード)。パワーアンプにもう一段電力増幅段を加えることで更に増幅系のゲインがあがりローレベルのニュアンスと情報量が著しく改善します。もともと845はリニアリティが高く色付けの少ない球ですので、結果として300Bシングルの個性を色濃く表出させながら出力が数倍アップするという試聴結果となりました。この組み合わせに限っては”直熱三極管アンプ=非力”という概念は当てはまりません。

ブースターアンプといっても現代のオーディオでは殆ど使われず、多くの方がその真価をご存じないと思います。是非耳の保養にオンエアでその素晴らしいパフォーマンスを体験して下さい。
二本目は9/20(金)オンエアの”サンバレー真空管プリ比較試聴一本勝負”。改めてプリアンプの必要性を解説するとともにプリを加えることで音楽が躍動し感動が増す体験を多くのオーディオファンとシェアすることを目的としました。

まずはSV-Pre1616D。梅セット(JJ 12AU7)から。

ついで松セット。Mullard CV4003/M8136で中低域の滑らかさを更にアップ。

ついでプリをSV-300LBに。300Bサウンドをベースにしながら当社で最もシャープで解像度の高いハイスピードサウンドを聴いて頂きます。

そして最後はSV-300LBとは対極的な豊潤さと厚みで聴かせるSV-310。私どものプリでは15年以上というロングセラーを誇るリファレンスプリです。
プリは車で言えばトランスミッション。車の乗り心地にダイレクトのコミットする実は極めて重要なコンポーネントです。”プリって本当に要るのかな?…無い方がピュアなサウンドなんじゃないかな?”と思っていらっしゃる方にこそ聴いて頂きたい、まさにFun To Listenな一時間です。是非お聴きください!