OTOTEN公開収録 二日目
2019年 06月 30日

プログラムを見ると同じネタでのセミナーやデモが幾度も行われていることを今更ながらに認識(考えてみれば公式音源だから当然といえば当然なんですが)。そして私の公開収録は大トリの時間帯ですので更に状況は不利です。



念のためSV-8800SEのバイアス調整端子に常時テスターをつないでおいてピーク時のプレート電流を横目で監視しながらの再生となりましたが後半の大砲ドカン!の瞬間は100mA近くまで振り込んでいましたので、相当の出力が出ていたように思います。公称8オーム(最低3オーム)という、真空管アンプにとって与しやすい相手とは言えないスピーカーながらも二日間とも破綻なくキャパ150のセミナールームを音で満たしてくれて正直ホッとしています。
後半はリファレンスシリーズでベーゼンドルファーの骨格感あふれる左手のスケール感で聴かせた三宅由利子さん(p)のオリジナルアルバム「Lilium」(リリウム)からお奨めの2曲を試聴。

生形さんは芸大大学院で作曲を学ばれ、ピアノを演奏されるかたわらレコーディングエンジニアとして、オーディオ評論家として、そしてスピーカーを自作し、アンプの組立もご自身でなさるというスーパーマン。まだ30代半ばで今後の大活躍が嘱望される逸材です。この三宅さんのアルバムでもレコーディングを担当され、遺憾なくその能力を発揮されています。音(Sound)から最後は音楽(Music)に戻った感じで良い流れになったと思っています。
…という訳で明日から現場復帰。恐らく案件が山のように積み上がっていることでしょう。日々ひとつひとつ丁寧に仕事して来年もこの場に立たせて頂けるように再びスタート、という感じです。どうも有難うございました。