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モノづくりも本づくりも番組づくり同じ

今週はこの作業が最大のタスク。版元にカンヅメで「真空管・オーディオ 活用の奥義」の校正作業が大詰めです。
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この校正作業。キリがないと言いますか、読めば読むほど欲が出てくると言いますか、いちどOKを出したものが刷り上がってきて改めて読みなおすと更に直したいところが出てくるものです。直したいという表現が適切でなければ更に良くしたい。

この感覚は製品開発でも全く同じです。仕様書を描いて機能やスペックをイメージするところから始まり、試作をしてみてその内容が仕様書に合致しているかを確認しつつ音を聴く…すると良いモノが出来た時ほど欲も出る。”ここをもっと良くしたい”、”ここをこんな風に変えたら更にお客さんの期待に応えられるのではないか?”という考えが頭をもたげてくるのです。

書籍であれ製品であれ独りで出来る訳ではありません。書籍であれば編集者,デザイナーさん,挿絵を描いて下さる方、DTP担当さん…自分は会っていない方も含めての協働になる訳です。一旦直した原稿に更に手を入れるというのは関係者にとっては指示通りに作ったものを再度手直しするという追加作業を要求される訳で結構大変なこと。でも皆が”良いモノ作ろうじゃないか!”というマインドの面で一致しているからこそ作業も進むし、結果的に良いものが出来る…そういう関係性が出来ているから私どもの製品も今回の書籍もカタチになるのだなあ、という感謝に包まれながらの再校正作業となりました。

そして今日はMUSIC BIRDの収録も。今回は8/9(金)オンエアの「SV-8800SE一本勝負」、そして8/23(金)オンエアの「オーディオ誌編集長と激論 一本勝負」の二本録りとなりました。

もともと私どもの製品は直熱三極管シングルが多く、お客さんが使われるスピーカーも高能率のものが中心でした。それが近年、様相がだいぶ変わってきて現行のハイエンド系スピーカーを真空管で鳴らしたいという方がどんどん増えてきている状況です。スピーカーの低能率化,低インピーダンス化が進む中で年々そのシェアを伸ばしている多極管プッシュプル。私どもにおける最上級機種がこのSV-8800SEという訳です。
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TUNG SOL KT150仕様

現行球で人気のある3パターン、Gold Lion KT88仕様, Golden Dragon 6550C仕様, Tung Sol KT150仕様の3パターンで比較試聴しました。試聴ソースは現在オーディオファイルの大注目のChlaraとクラシック界の人気者 ネマニャ・ラドゥロヴィチです。
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アンプや真空管を替えてそれぞれの音のニュアンスが変化するのをリスナーの皆さんが自宅のオーディオシステムで楽しめるところが”一本勝負”の最大の面白さではないかと思いますが、全てのパターンでゲインを完全に一致させてもTung Sol KT150仕様の彫りの深さ、聴感上の音量の大きさにまで影響を及ぼす音の厚みにIプロデューサーも”これは違いが出ましたねえ”と思わず感想が漏れるほどでした。
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CV4003-CV4068-GE6550A仕様

そして最後は参考出品でゲストTさん所蔵のGE6550A(McIntosh向け供給品)で聴きました。せっかくなので初段Mullard CV4003, ドライブ段 Brimar CV4068の最強バージョンも登場させることに。かなり内容の濃い1時間になったのではないかと思っています。
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二本目は音楽之友社 Stereo誌編集長のYさんをお迎えしての特別番組。供給側も消費側も高齢化が進むピュアオーディオ界に昨年大きな一石を投じる”事件”だったYさんの抜擢。まだ30代前半の若者が業界最大部数を誇るStereo誌の編集トップに座ったことが業界内でも話題となりました。

今回はハードの話は基本なし。トークテーマも特に決めなかったのですが、Yさんの”何かヘンだぞ、オーディオ業界”的なお話はオーディオを盛り上げていきたい、一人でも多くの方にオーディオを楽しんで欲しい…というピュアな情熱に満ちていたと思います。かけた曲も全てYさん選曲。アナログしか聴かないというYさんが家から持ってきたロックやゴスペルを聴きながら次第にトークもヒートアップ。ぜひオンエアでその全貌を聴いて頂きたいと思います。
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これはYさんが持ってきたカートリッジ。Yさんにとっての永遠の定番、ShureのM44-5になんと木製のスタイラス(針)をビルトインした特製品。Yさん自身が某国内針メーカーと一緒に開発しているものということで早ければ今年じゅうにも販売されるかも…という話でした。非常にキレの良いだけでなく音にボディがあってグッとくる音。製品化に大いに期待したいところです。

MUSIC BIRDで番組を担当させて頂いてもうじき5年半。毎回あれこれ考えて”どうしたら聴いて下さる皆さんが楽しいか”…これだけ考えてきました。その点ではアウトプットの形こそ違えどモノづくりも本づくりも番組づくりも同じ。要はやる以上自分のベストを尽くすという他ないなあ、と感じているところです。




by audiokaleidoscope | 2019-06-20 23:59 | オーディオ

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