パワーアンプSV-8800SE/KT150がスペシャルバージョンにグレードアップしたので、その音の確認と前回伺った時にしっかり聴けなかったMAGICO M6を本格試聴させていただく目的でしたが、まずリスニングルームの変容ぶりにとても驚きました。







SV-8800SEの公称周波数特性は10Hz~130kHz(8Ω/1W/-3dB)である訳ですが、Fさんの8800SEの実測周波数特性はなんと7Hz台~300kHzオーバーまで伸びています。一部の多極管の高NFアンプに見られる高域の暴れ(上昇)による見かけ上の高域伸長ではなく極めて平坦でブロードな特性であることは言うまでもありません。真空管パワーアンプでこれだけの広帯域は私自身ほとんど経験がありません。




パワーをSpectralからSV-8800SEに替えると重心が更に下がり中低域の密度感がぐっと増す感じ。そのうえでしなやかさは全く失われておらず、このパワーをお奨めして良かったと思うと同時にこれでプリがSV-310辺りになるとどう変化するのか興味が湧いてきました。いわゆるハイエンドサウンドの先にある最良の音楽体験がここにある…そういう音が出ていたFさんの新生システムでした。
大阪を出て向かうのは京都。JBL15インチサウンドを堪能します。続きは次のポストで…。