今日は名古屋のMさん宅へ。80代半ばに差し掛かろうという大先輩ですが、とてもお元気で活力あふれる方。オーディオを再開されて20年弱ということですがオールAccu→オールLevinsonなど様々な機器遍歴を経て真空管に行き着いた(戻ってきた)と笑うMさん。
試聴室で最初お会いした時に”B&W Nautilus801を真空管らしい豊かな音で…”と仰るので迷わず
SV-300LB(300Bプリアンプ)+
SV-P1616D/300B仕様(300Bプッシュプル)の組合せをお奨めしました。プリ,パワーとも300Bの組合せですがプリで音を締めリニアリティ高い表現を、パワーで馥郁たる倍音を味わえる特別のセットアップです。
合計6本の300Bはすべて
PSVANE WE300Bとし、カップリングコンデンサーもオール
JENSENにバージョンアップ。B&Wのモニター的精緻さと真空管の雄弁さの両方を活かすことを最大の目的としました。MUSIC BIRDの熱心なリスナーであるMさんは最上級チューナー
C-T100CSXで毎週”
一本勝負”を聴いて下さっているとのことでした。
友人Tさんが製作された
SV-S1616D/300B仕様。これを聴かれたことがきっかけで300Bの虜になったようです。マッキンC22オリジナルやウエスギEL34三結パラPPも見えます。
アナログはノッティンガム。モニター的に偏り過ぎず非常に音楽性豊かなリッチな音で鳴っていたMさんのシステム。これから300Bのエージングが進むにつれ、どんどん深みと艶が増して更に良い音に変化していきます。
ぜひまたお邪魔させて頂きたいと思わせるMさんのリスニングルーム。ご自身は勿論その音の活力と品格の高さに圧倒されました。私がMさんの年齢に到達するまであと30年。まだまだ頑張らないと!と思った次第です。