アナログオーディオフェア二日目。全体のご来場数は分かっていませんが、私どもの配布ビラの数で言うと昨年の2割増しくらいの大入りではないかと思っています。

今日も沢山のお客さんで503号室は熱気に満ちていました。
D&Mさん(pro-ject, DENON, B&W)も
Audio Designさんも
知名オーディオさんも独自のポリシーと音をもっておられ興味深いデモを展開されていました。
今回あらためて感じたのは、或るレベルを超えるとアナログ再生はデジタルではなかなか聴けない澄み切った音場感とS/Nが現れること。10月の真空管オーディオフェアが或る種ハード寄りの展示会であるのに対し、アナログオーディオフェアはセッティングを含めた各社のフィロソフィー(理念や再生音)で勝負している感があります。各フロアを回らせて頂いたなかで素晴らしい音を出しておられるブランドが幾つかありました。この人は凄い!という達人クラスの鳴らし手に何人か出会うことが出来たのは大きな収穫でした。

そんななか、私どもの今日のデモは一回目がプッシュプルアンプ(SV-P1616D/KT88, SV-P1616D/300B, SV-8800SE/KT150)を聴き較べて頂き、

二回目のデモではSV-S1628D/211&845とSV-284Dの聴き比べを通して真空管アンプがもつ個性だけでなく、スピーカー側から見た真空管アンプ選びの要件(能率,ユニット構成と選ぶべき真空管アンプのカテゴリー)などをお話して単なる製品説明でない真空管アンプ共通のノウハウの共有を目指したつもりです。

実能率92.5dBの
LM69が8Wクラスのアンプで如何に鳴るかということも実際聴いてみないと分からないことですし、一方で公称能率90dBを謳う
B&W 803D3が単なる出力だけなく真の駆動力を真空管アンプに求めるスピーカーであるかも体験できる機会は殆んどないと言ってもいいと思います。目指すべきは何を買うかではなく、どう使うのか…このことがもっとフォーカスされてくるとオーディオイベントは更にレベルアップし多くの来場者で賑わうに違いありません。


事務局のお話では来年も5月にアナログオーディオフェアが開催される予定であるとのこと。私どもも是非参加させていただき、来場者の皆さんと一緒に各社の音を聴かせて頂いて更に研鑽を積ませて頂きたいと思っています。二日間どうも有難うございました!