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King Of Analogに会って

ゴールデンウィークが始まったばかりのタイミングでの今回の上京目的は撮影と対談。まず最初は渋谷区のカフェへ。
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カフェの2階にあるダイニングの一角がレコード売場
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スピーカーはランドセル(KS12046+KS14073)。お店の雰囲気にピッタリ
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ウッディでナチュナルなこの場所でとても雰囲気の良い写真が撮れました

撮影が終わったあとは対談の収録。お相手は真空管アンプ界の神、King Of Analogと呼ばれるレジェンド、Tim de Paravicini(ティム・デ・パラビッチーニ)さんです。
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このブログを読んでいらっしゃる方はTimさん=EARというイメージがあると思いますが、さかのぼればLUX(ラックス),Michaelson & Austin(マイケルソン&オースティン),Alchemist(アルケミスト),Musical Fidelity(ミュージカル・フィデリティ),Quad(クオード)等で辣腕を振ってこられた方。半導体/真空管というデバイスだけでなくメーカーの垣根を越えてオーディオの音質向上に寄与されて来たバロン(ティムさんの名前の ”de” は貴族の証)です。

そしてティムさんといえばポール・マッカートニー,ピンク・フロイド等のアーティストのレコーディングシステムのカスタマイズをはじめグローバルに活躍するアーティストから厚い信頼を集める方でもあります。最近ではAdele(アデル)の”When We Were Young”のPVにティムさんの機材が写っているのをご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

ティムさんとは数年前からオーディオイベントの公開収録の場で一緒になったりする程度でしたが、ティムさんの音に初めて触れたのは私がオーディオの世界に身を投じる前に中古で買ったMusical Fidelity A1Michaelson & Austin TVA-10にまで遡りますので25年以上前から彼の音に触れてきたと言ってもいいでしょう。その意味においても今回の対談は私にとって大きな意味のあるものでした。

実はティムさんに会ったら是非一度訊いてみたいことがありました。それは幾つかのインタビューでティムさんが設計思想として仰っている”装置そのものに独自のカラー(個性)を持たせないこと”という発言や”真空管の持つ独自の個性や音色に多くを頼っている間はまだアンプの設計のツメが甘い”というコメントに対する真意の確認でした。これは私の主張とはやや異なるものです。

2016年の大放談で当時の担当者であったKさんにゲスト参加いただいたEAR特集の回を聴かれた方も多いと思います。

この時の印象から言えばEARの真空管アンプはどれも非常に個性豊かで強烈な個性を感じましたし、真空管アンプは究極的にシンプルな回路に追い込んでいくと最後に残るのは真空管の個性であり、それこそが”真空管アンプは楽器の如き存在である”ことをずっと提唱してきた私としては、ティムさんのコメントが意図することは何なのか、ぱっと見、大きく対立するティムさんと私の考え方を議題にして大いに議論したいと思ったのです。

この結果は正式に対談内容が発表される日までお楽しみにお待ち頂きたいと思います。一つだけ言えるとすれば上の写真をご覧頂ければわかる通り、大先輩との対談は非常に和気藹々とした雰囲気の中で大成功裏に終えることが出来ました。とても楽しく光栄なひと時でありました。




by audiokaleidoscope | 2019-04-28 23:59 | オーディオ

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