ヨドバシ試聴会、初日ぶじ終了しました。動員的には以前やっていた単独東京試聴会とほぼ同数という感じですが、客層が全く違い従来はお馴染みさん7~8,新規の方2ぐらいのバランスだったのが今回はその逆。多くの方が初めてお会いするお客さんでデモもとても真剣に聴いて下さいました。
ヨドバシの社員さんから”この場所でイベントをやってるのを見てきたけど、今回みたいな感じの試聴会はあまり経験がないですね。皆さんすごい集中してる感じでしたね”と言われましたが、私どもの試聴会はいつもこんな感じです。単に音を聴くだけではないくてその奥に何があるかを理解することを目的にして集まって頂いている訳ですから。

各コマ1時間という制約のなかで各機種の特徴にまで踏み込むのはとても無理。従って今回は真空管アンプの4類型、すなわち三極管,多極管,シングル,プッシュというプラットフォームによる音の違いとアンプの選び方についてサマリーを共有するということを重視しました。


”真空管・オーディオ 本当のはなし”からエッセンスをパワーポイントのスライドにまとめてプレゼン。確かに試聴会というよりもプレゼンテーションに近かったかもしれません。そして上記4類型を横断的にカバーし得る第五のカテゴリーが送信管シングルであり、ヨドバシさんで最もセールスが好調なSV-S1628D/845を最後に聴いて頂くスタイルで締めています。
ソースはCD6.アナログ4.今回はハイレゾは使っていません。なるべくシンプルに、そして分かりやすく。もちろんなるべく良い音で…来て下さった方のメールを拝見していると初日は合格点を頂けたのではないかと思っているところです。

最終コマはスペシャルゲストタイム。我が国を代表する琵琶奏者である
熊田かほりさんをお迎えして当初30分の予定がお話を交えて1時間近くも色々とお話と演奏を聴かせて下さいました。お父さまがオーディオマニアで子供のころから家でモーツァルトが流れていたというお話や琵琶という楽器の歴史的背景なども交えて解説して頂きお客さんも大満足のひと時だったのではないかと思います。

演奏は四曲。単に琵琶の演奏をするだけでなく語りを含めた講談のような世界に皆さん目を閉じて没入しておられる感じでした。演奏後のCDサイン会でも会場の全員の方がCDを手に取られ、熊田さんもとても喜んでおられました。
私どもの試聴会は毎回必ずナマの音も聴いていただく機会を作るようにしています。琵琶のように極めてダイナミックレンジが大きくトランジェントの良い楽器を直に聴くことはオーディオを構築していくうえでも大いに参考になることがある筈です。
明日も初回10時半~終了14時半までしっかりデモを行って一人でも多くの方が真空管アンプの楽しさ、奥深さに目覚め音楽を聴く歓びに満ちた日々を送るお手伝いふが出来るよう頑張るつもりです。お時間ある方は是非秋葉原にお越し下さい!