




そしてもう一件…今回非常に興味深い体験をしたのでご紹介しておきます。場所は都内のライター鈴木裕さん宅。前回お邪魔したのが去年の6月。”本当のはなし”の対談時ですので約8ヶ月ぶりということになります。きっかけは”聴かせたいものがあるんだけど少し時間ない?…”とお誘いを頂いたこと。事前に読んでおいて、と言われたのが鈴木さんが書いたこのコラムでした。






語彙がプアで良い例えが見つかりませんがデジカメで撮った画像を専用のアプリケーションでコントラストを上げると明暗がはっきりしてパッと見きれいになったようで実は陰影感やグラデーションが飛んでしまったような…そんな差異です。少々呆気にとられながらも鈴木さんに感想を申し上げると”やはりそういう風に聴こえましたか。真空管アンプを作っている人にこの違いを知って頂くことは決して無意味ではないと思ったので誘ったんです”と初めて真意を教えて下さいました。
この差異が全ての真空管アンプで現れるかどうかは検証が必要です。845という高電圧/大電流の出力管で一本当たり約100mAも流している状態のA級プッシュプルだからこの差異なのか、東京都内の住宅街という環境も影響しているのか…鈴木さんによればPCが多く稼働している時間帯ほど差異が大きいとのことでした。
この実験、追試は容易ですが一点だけ十分にお気をつけ頂きたいことがあるのは、このヴェールが金属製であるということ。基本的に活電部がシャーシに出ているアンプは殆どないと思いますが万一スピーカーターミナルのHOT(+)とCOLD(-)がこのヴェールによってショート状態になると間違いなく大事故となりますし、それによって発生する損害は自己責任になるでしょう。特にYラグや電極が露出しているバナナプラグをお使いの方は細心の注意をすべきです。
(追記)鈴木さんから追加情報を頂戴しました。
1)電磁波遮断効果を確認した音源

2)その他の電磁波対策アクセサリー
今回は聴けませんでしたが鈴木さんによれば大きな効果が得られたものとして、電源トランスから発生する電磁波を中和するアクセサリーのご紹介も頂きました。電源トランスの下に置くと良いそうです。
