今日は半年ぶりの
トヨタ産業技術記念館。
最近は展示物内容がリニュアルされたり企画展が充実していて、先日の
「100年前のオーディオ~蓄音機が変えた音楽の愉しみ~」は音楽ファン,オーディオファンにも堪らない素晴らしい内容でした。
そんなトヨタ産業技術記念館で小学生親子向けのラジオキット組立教室の講師を最初に依頼されたのは何年前のことでしょう…もう10回以上お手伝いさせて頂いていると思いますが、教える側の私たちにとっても毎回モノづくりの歓びに包まれる大切な恒例行事になっています。
ちなみに前回はこんな感じでした。
参加は抽選制。今回も高倍率を勝ち抜けた30組60名の親子と一緒にラジオキットを組んだ訳ですが、今回は約1/3の方がハンダづけ初体験。昨今は親御さんも未経験という方が確実に増えていて時代の流れを感じます。モノが大量に生産され、大量に消費され、いつしか大量に廃棄されるのが当たり前の現代において自分で苦労してハンダづけしてラジオを作る意味は一体何なのでしょう…改めてそんな事を考えて頂く機会になればと思いながらお手伝いさせて頂いています。
まずはハンダづけの練習。説明して見本を見せて自分でやってみて頂いて身に着ける…何事もこの繰り返しです。”ハンダごては握るんじゃなくて鉛筆みたいに持つんだよ”と説明しているところでしょうか。
子供たちが作っているのを眺めながら気になるところがあるとちょっとアドバイス。指示されるのを待つんじゃなくて説明書を見ながら自分で考えて自分で手を動かすことがどんどん楽しくなっていきます。
だいたい1時間半くらいで皆完成。組み上がると部品配置、ハンダづけの状況を確認して問題なければ電池を入れて動作確認します。ザーっというノイズに続いてラジオが受信できた瞬間の子供たちの破顔一笑を見ると、モノづくりに関わる仕事に携ることが出来て本当に良かったなと感じます。子どもはみんな天才です!
※写真はすべてワークショップ参加者の同意ならびにトヨタ産業技術記念館の許可のもと掲載しています