人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Dessin(素描)からTableau(完成作品)へ

独り1000本ノックの10日間が過ぎ、やっと普通の日々が戻ってきて正直ホッとしている今日ですが、そんな今回の冬休みも忙中閑あり…日ごろなかなか集中して出来ないモノづくりに時間を費やすことが出来たかなと思っています。そんな冬休みの総仕上げがこちら。
Dessin(素描)からTableau(完成作品)へ_b0350085_22323484.jpg
見慣れたSV-Pre1616Dが2台…じゃありません。注目は右側。SV-EQ1616Dのゼロ次試作。étude(習作)と呼んではいますが、製品開発で最も重要な評価サンプルです。絵画で言えばデッサンですね。

この段階でピンと来るものがなければ幾ら磨いても光りませんし、逆に未完成な部分があっても際立った個性と魅力があれば素晴らしい製品になる可能性もある訳で、その見極めを求められる非常に重要なステージです。
Dessin(素描)からTableau(完成作品)へ_b0350085_22323819.jpg
サイズはPre1616Dと全く同じ。試作はPre1616Dの余りシャーシで行っています。シャーシ前面やトップにマジックで色々と落書きしています。
Dessin(素描)からTableau(完成作品)へ_b0350085_22324146.jpg
SV-EQ1616Dは以前申し上げた通り”All Purpose”=フォノEQとしての全ての目的に合致させることを最大のターゲットにしています。複数入力はもちろん、MM/MCが選択できるだけでなくRIAA以外の各種EQカーブにも適合。レーベル,年代によってEQ特性が異なるレコード(SP盤含む)全ての再生を可能にするものです。また出力をSTEREO/MONO切替でき、モノLPやSP盤をステレオ環境で違和感なく再生できる機能も装備しています。
Dessin(素描)からTableau(完成作品)へ_b0350085_22323614.jpg
ただ、これはまだデッサン。自分の中ではやるべきことがまだまだ沢山ありますし本当に製品化できるのか否かも分かっていません。定量(電気的測定)と定性(音質の官能評価)のせめぎ合いがこれから続く訳ですが、モノづくりで一番大切なことは”良いところを伸ばす”こと…ともすれば悪いところを無くそうとするがあまり最大の魅力も削ぎ落してしまいがちなモノづくりに陥らないように気を付けて素晴らしいタブロー(完成形)に仕上げたい…そう思っています。



by audiokaleidoscope | 2019-01-07 23:37 | オーディオ

SUNVALLEY audio公式ブログです。新製品情報,イベント情報などの新着情報のほか、真空管オーディオ愛好家の皆様に向けた耳寄り情報を発信して参ります。


by SUNVALLEY audio