今週も実に盛り沢山な一週間でした。名古屋では
LM755A (8インチフルレンジ)+300Bシングルの美音に浸ったり…
東京では
平間さん のスタジオで色々とお話したり…。
SWITCHの記事 も読ませて頂きました。会社へ戻ってショールームでは試聴のお客さんと楽しい時間をご一緒させて頂くことが出来ましたが今週のハイライトは1月オンエアのMUSIC BIRDの収録ということになるでしょう。
まずは一本目(1/4オンエア)。新春特番として我らが福男、ジャズベーシストの第一人者、小林真人さんをお迎えしての収録。小林さんは今年の第一回にもゲストに来ていただき、神回”
無人島レコード ”を聴かれた方も多いと思います。
今年は”SPレコード福袋”と題して、小林さん所蔵のSPレコード盤(78回転)の数々を聴かせていただくだけでなく、①現代装置による電気再生, ②ポータブル蓄音機によるアクースティック再生, ③1920年代のWestern Electricシステムによる再生 にトライしてみました。実に痛快で楽しい収録になりました。詳しくは小林さんのブログをご覧ください。
私の方でも幾つか動画や写真を押さえていますので補足的にアップしておきます。まずは手回し蓄音機。大きさ的には葛飾柴又の寅さんが持ってるカバンくらいの大きさなんですが…これが良い音なんです!
小林さん所蔵のヴィンテージ鉄針。針の太さで音量と音質が別物に!
再生前はゼンマイを巻いて…
VIDEO
1920年代のシステムによる再生では…
マグネチックスピーカー二種類で。黒くて背の高いのが永世ゲストTさんが持ってきて下さったWestern Electric 518W。茶色で丸いのが私のWestern Electric 540AW(通称”陣笠”)。発音形式が全く違う2種類のスピーカーですがいずれもアジのある音で鳴ってくれました。オンエアではスピーカーの前にマイクを立てて直録りしています。
アンプは世界最古の民生用真空管アンプ。Western Electric 7A(20年代中盤)。真空管はWE216A×3。一本が整流管。もう2本で単段PP回路となっています。出力は約0.3W。当然ですがモノラルです。
当時の技術の粋を集めたウエスタンの機器。PAF(特許出願中:Patents Applied For)が泣かせます。いつもは真空管を替えて音の変化について語る内容が多く、2時間番組でも相当集中力を要してクタクタに疲れますが、今回は小林さんの名ナビゲートで此方が大いに楽しませて頂いた感じです。
何が出てくるか分からない福袋のようにワクワクドキドキの2時間。2020年の第一回も是非小林さんにお願いしましょうね!…とTさんとお話した今回の収録でした。小林さん、どうも有難うございました!