以前このブログで時代は”評論からクチコミへ”変わったと書きました。大資本がマスコミとつながって世論を誘導出来たのは昔の話。今は作る(売る)側の視点より”使う側の視点”が力を持つ時代になってきたのは或る意味で喜ばしいことかもしれません。
オーディオ系媒体でも同じような事が起こっていることは皆さんもよくご存じですが、先日あるオーディオ量販店の書籍担当の方とお話していた時、いまどんな本が売れてます?と伺うと即座に”
ステレオ時代”です!と回答が…皆さん、ステレオ時代って聞いてピンと来るでしょうか?
MUSIC BIRDでも番組”
あの頃をプレイバック!温故知新オーディオ歴史館”をやっていらっしゃる牧野茂雄さんが主筆を務めるステレオ時代。”かつてオーディオ少年だったあなたへ”というキャッチが素晴らしい!なによりオーディオでなく”ステレオ”という語感が懐かしく温かい…牧野さんはカセットテープ復活の仕掛人としても知られる方。オーディオ雑誌や専門店の店頭に麗々しく並ぶ高級オーディオとは無縁なリアルオーディオを推進される第一人者です。
ライターさんのスタイルも随分変わってきました。20年ほど前までは”先生”と呼ばれる方々の独壇場だったのが最近はプロとアマという壁を乗り越えて影響力のある方(インフルエンサー)がどんどん台頭してきています。活字という枠も超えて表現形態も多様です。アンソニーさんもそんな一人といえるでしょう。
最近急速にプレゼンスが上がっているのがゴン川野さん。小学館”DIME”の公式サイト
@DIMEや辛口レビューで知られる
家電批評等で健筆を振るっていらっしゃいます。いい意味でのアマチュアリズム溢れる等身大の目線が非常に多くの読者の支持を集めている方でMUSIC BIRDの収録ゲスト回もたいへん好評でした。
その川野さんが真空管・オーディオ大放談収録時に様々なアンプを聴かれ次はこれ!とお決めになった
SV-P1616D/KT150の組立レポートがムック
”SLOW AUDIO”No.3で公開されたと連絡を頂きました。



写真提供: 「SLOW AUDIO」
シーディージャーナル社メーカーのカタログやホームページには決して出てこない製品のナマの姿が浮き彫りにされる新しい情報共有のカタチ。マスコミュニケーションの在り様は拡がりと共に如何に深層(真相)に切り込むか…という風に変わっていくのでしょう。
今後の川野さんの動向から目が離せませんね!私も今から本屋さんに向かいます!