あと10日あまりで真空管オーディオフェア。準備も大詰めでバタバタしていますが、家に帰って少しの時間でも音楽を聴いてリフレッシュするようにしています。

先日の
TRIOの音に痺れて我が家のチューナーも世代交代。より滑らかで奥行きのある音を楽しんでいます。MUSIC BIRDと併せ”電波オーディオ比率”がかなり高くなっているような気も…笑。
と同時に今日は待ち焦がれたMIXER'S LABの新譜”
MIXER'S LAB SOUND SERIES VOL.3”の発売日。
先週の収録で聴かせて頂いた音が耳から離れず、会社にLPが届くや否や即聴かせて頂きました。やっぱりスゴい!

ライナーの中で
内沼映二さんが書かれている通り”張り出しがあり、各楽器のディティールが見える音”そのもの。その昔、ある大手オーディオメーカーのトップのお話を伺った時、”いろんな良い音があるけど、良い音はすべからく中域に弾むようなエネルギーと弾力があるもんです。上下に伸びていれば良いというものではないんだよね…”と話して下さったことを思い出させるような力感と鮮度感と情報量の三位一体を楽しめる会心作といえる出来栄えです。
どうやるとこれだけの数の楽器をパワフルに、また混濁させずに録れるんだろう…先週の収録で北村さんのカッティングのノウハウにまつわる様々なお話を思い出しながら例によってリードイン部分のトレース波形(F得)を測定してみることにしました。音作りの傾向がこの無音部に込められているといっても過言ではない、とても大切な部分です。
このLPのマスターは384k/32bitですが、フォノEQ(
SV-310EQ)の出力を私の環境で限界の192k/32bitでA/Dした波形を取り込んで驚愕しました。

見事に96kHzまで、定規で引いたようなリニアリティが確認できます。もちろんカートリッジやフォノEQがリニアでなければこうはならない訳ですが、それにしてもこれは見事。レコーディング,マスタリング,カッティングすべてが完璧でなければこうはなりません。因みに
VOL.2の波形もブログに上がっていますが、取込みレベルが違うため同列に比較はできないもののMIXER'S LABならではのサウンドバランスという点で一致していることが分かります。
音は広大で深く沈み込んむ低域に極彩色の中高域が重なるようなゴージャスさが堪りません。極めて短い時間ですが音を録ってみました。
カートリッジ: ortofon SPU #1
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来週の真空管オーディオフェアでもこのLPはヘビーローテーションになるでしょう。ぜひ皆さんにも聴いて頂きたいと思います。