今回の上京は大忙し…真空管オーディオフェアの打合せや間もなく正式告知解禁となる見込みのビッグプロジェクト関連、店頭陳列間近となった
ヨドバシカメラAKIBAとのコラボ等、様々な調整も含めてバタバタしましたが何とか予定を無事こなすことが出来ました。そんななかMUSIC BIRDの収録も無事終了しましたので、今日はその内容を予告的にお知らせしておきます。

今回の収録は二回連続シリーズで「現行サンバレーアンプ全機種を聴く」という企画。前編(10/12オンエア)では300B(コンパチ機含む)5機種、後編(10/26オンエア)では多極管アンプ3機種と送信管アンプ2機種を聴きます。
先日オフィシャル公開されたyoutube動画と合わせてこの二本を聴けば、サンバレーアンプの相対/絶対評価に十分といえるかもしれませんね。
そして今回の企画には永世ゲストのTさんから”今回は単に音を聴くだけでなく、それぞれのアンプに込めた開発者の思いの限りを語ってみてはどうか?とサジェッションを頂いたので、アンプの仕様や機能だけない”見えざる個性”にまで踏み込んだコメントをさせて頂いています。ここまで赤裸々に語ったことは過去なかったかもしれません。是非聴いて頂きたいと思います。
一本目に登場するのは全て300Bアンプで、音質の差異を明確にするために出力管はすべて
Prime300B ver.4で鳴らしました。





改めて聴いてみるとJB-320LMのシャープネス,SV-S1616Dの自然さ,SV-2300LMの交流点火ならではのゾリゾリの実体感,SV-P1616Dの中低域のふくよかさと厚み,SV-91Bの筋骨隆々さが明確に浮き彫りになって興味深かったです。
二本目は多極管/送信管アンプ編。多極管アンプではシングル1機種,プッシュ2機種が登場です。プリアンプは
SV-300LB/PSVANE WE300B仕様で固定。リファレンス球はGold Lion KT88に決めましたが目下人気急上昇中の
KT90もSV-P1616Dで特別参加です。



SV-P1616D/KT90仕様

SV-S1616Dのキレと明るさ,SV-P1616Dの腰の強さ,特にKT90使用時の低域の動きの明確さと厚み,SV-8800SEの密度感。300Bアンプの比較試聴同様にそれぞれのアンプの音の景色の違いを感じて頂けると思います。
そして最後は845アンプです。



大トリは
SV-284DSV-S1628Dの輝かしい高域と澄み切った音場に対してSV-284Dは純正プリ300LBとの組み合わせによる全段トランス結合の効果も相まって濃厚で雄大な音。今回はステレオモード(1台)でしたが、これでバランスドシングル(モノ)にしたら更にセパレーションが上がって奥行きが出ることも何らかのタイミングで聴いて頂きたいと思います。
収録が終わって集荷に来てくれたヤマトさんに申し訳ないような物量。ほとんど試聴会並みの規模で行った二回連続シリーズ。是非オンエアでその音の真価をご自身の耳で確認頂ければと思います。