仲間との楽しいひと時
2018年 08月 24日
今回はまずフォノEQの試聴から。既にSV-310EQ(オールWE)をお使いのKさんですが、サブのフォノEQを物色中なのかフェーズメーションのMCトランスを持参され聴き較べようということになりました。

最初に登場したのはSV-396EQ(WE396仕様)。CR型フォノイコライザーで橋本HM-3(2個)とGE5670Wを標準で採用しているハイコストパフォーマンスモデル使用ですがKさんのご希望で今日は真空管をWE396Aに換装してみました。



この芳醇な味わいを堪能したあとMCトランスをKさんのフェーズメーションT-500に替えてSV-396EQのMM入力で聴き較べてみます。フェーズメーションの清冽で涼やかな音は以前の収録で体験済ですが、その立ち上がりの良さと音の明るさは比類ないものでした。低域の制動の緩やかさはSPUとの相性かもしれませんが半導体アンプユーザーの方にもお奨めできるトランスです。超高級ブランドとして知られるフェーズメーションとしては価格も良心的です。

次に聴いたのは後継機へのバトンタッチを控えて完売間近となったSV-722EQ(マッキンタイプ)。管球プリの名器マッキンC-22のNFイコライザー回路を移植し国内某大手ブランド採用のMCトランスを内蔵した単体フォノですが、SV-396EQとは打って変わったNF型ならではの骨格感のしっかりしたアメ色の音が現れました。ジャズ,ロックや70年代クラシックを聴くにはこれ!という方が多いのも納得のジューシーなサウンドです。これもT-500を使ってMM入力で聴くと丁度いい塩梅の中庸さが現れてKさんも相当気になったご様子でした。
もう一つの今日のテーマはSV-8800SEの出力管による音の違い。

同行のYさんは”次は8800SEのKT150!”と仰っておられましたし、Sさんはその場でKT90をマッチドクワッド(4本組)でオーダー。音像派の方にはKT90,響き派の方はKT150というところでしょうか。どうして球でこんなに音が変わるんでしょうね、と仰っていた皆さんでしたが、それも真空管アンプならでは…まさに楽器のようなカレイドスコープ(万華鏡)です。
