今日は次世代の日本を支える子供たちとモノづくりの楽しさと感動を共有できる半年ぶりのご褒美デー。これまで色々な場所でラジオやデジタル時計などのキット組立教室をやってきた訳ですが、今回は初の中高生向けということでスマホ世代である彼らに良い音で音楽を楽しむ契機になればと考え小型ヘッドフォンアンプキットを教材としました。

まずは会社の案内から。ホームページのアンプ写真を見せて”これわかる?”と訊いても正答率ゼロ%…そもそもオーディオという言葉すら知らない世代にいい音で音楽を聴く歓びをどう伝えるかが今日のミッションです。
これが教材。

市販のキットをモディファイしマニュアルを内製。参加は公募(抽選制)で今回も多数の応募があったようですが、なかにはハンダづけ未経験の子もいて最初はハンダこての使い方のレクチャーからスタートです。

※写真提供:トヨタ産業技術記念館(以下すべて)
単に作るだけでなく科学する心を養ってもううことも大きな目的ですのでアンプの原理や各部の機能等を説明。これから自分が何をしようとしているのかを理解して作業を始めていきます。


みんなとても真剣。実施前は少し難しいかも…と思っていたのですが子供たちの吸収力の高さには毎回脱帽です。スポンジが水を吸い込むようにどんどん上手になっていきます。

組立完了後は自分で全箇所を点検。大丈夫だと思ったら持っておいで…ということで最終確認と音出しチェック。緊張の一瞬です。

OKだったら”聴いてごらん”とヘッドフォンを渡します。スマホ直とは別物のダイナミックレンジの広い音…ということうよりも自分が苦労して作ったアンプから出る音が格別なのは言うまでもありません。思わず笑みがこぼれる瞬間です。
今回約30組の参加があった訳ですが、実製作時間約2時間で全員が完成することが出来ました。元々は小学生対象だったこのシリーズも今回中高生で大成功で事務局さんから”いつかは大人向けの…”というお話も頂きました。それはもう喜んで!”
大人のための真空管アンプづくり講座”は経験済。実現出来る日を楽しみにしています。