内から見た自分、外から見られた自分

一人称で物事を考えたり行動するのが当たり前の私たち。客観的に自分を俯瞰することはとても難しいことです。私も自分の価値観に基づいてモノづくりをしてきた訳ですが、7/31のPHILEWEBをみて外からはこんな風に見えてるんだ!と思いました。

5年ほど前に始まった素人パーソナリティ。最初の1年間の”ハイレゾしばり”、そして間もなく100回を迎えようとしている”真空管・オーディオ大放談”。最初の頃は聴いて頂く皆さんが楽しいと感じることは何か…を自分なりに考えて構成していた訳ですが、次第に自分が楽しいと感じること、自分が興味をもっている事をリスナーの皆さんと共有するベクトルに変わってきた感じがします。

試聴会のデモでも同じですが自分が楽しめずに聴く方が楽しい筈がありません。単にカタログスペックを説明したり単に音を聴いていただくだけでは一方通行です。だったら自分の考えや想いを偽らずに語ろうじゃないか…そう考え始めてから気持ちがフッと軽くなって、レギュラーゲストTさんと一緒に台本なし、筋書なしのライブトークと音のセッションを番組を通じて共有することが出来るようになってきたのかな、と思います。記事を読んで12AX7をペケナナと略していることすら気付いていなかった自分に改めて驚いている訳ですが、こんな風に感じて頂ける方がいる間は番組を続けていきたいと改めて感じた次第です。

そして今日は仕事を早めに切り上げて我が家から徒歩一分のFさん宅へ伺ってきました。昨年真空管アンプデビューしたIさんも一緒です。お互いのリスニングスームを行き来させて頂いてきた訳ですが、今回Fさんのメインスピーカーがタンノイに変わり音も落ち着いてきたということでお披露目会をやろうということになった訳です。この仕事をやっていて一番ワクワクするのは嫁いだアンプがどんな音で鳴っているかを確かめさせていただく瞬間。

Fさんの部屋はまさに”オトコの隠れ家”。部屋のなかをドイツ製のHOゲージ(鉄道模型)が走り、本格的なアマチュア無線機器が稼働している傍らLPからハイレゾまでカバーした各種オーディオ機器が所狭しと並んでいます。本棚にはドイツ語の原書がずらっと並んでいて壮観。真空管アンプはご自身でキットを組み立てられたものです。
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SV-310EQ,SV-310,SV-91B(PSVANE WE仕様)にSV-284Dがブースターモードで接続されています。その他マルチチャンネルシステムやデジタルアンプ等も稼働していてスピーカーはサブでB&Wもお使いでした。
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FさんのアナログはScheu AnalogのPremier。主に70年代のクラシックを中心に聴かれるFさんですがSV-284Dの効果もあって解像度が高く深く沈み込んだ低域はいささかも緩まず、小音量でも浸透力のある音で音楽のニュアンスがとてもよく伝わってきます。Iさんも”私もいつかこんな部屋でこんな風に音楽を聴いてみたい”とたいへん感激していらっしゃる様子でした。

オーディオというのは因果な趣味で、自分では良いと思っていても他人が聴いたらどう思うだろう…というのは万人の思うところ。別に誰かの為ではなくて自分が音楽を楽しむための環境ですから誰がどう思おうが関係ない、と分かりながらも一方で”良い音ですね!”と言って欲しい思う気持ちを持たない人は誰もいない筈。今日お邪魔したFさんのリスニングルームは極めてメカニカルでありながら寛ぎのある、一日の仕事を終えた戦士がしばし羽を休めて休息するに相応しいとても素敵な空間でありました。

内から見た自分と外から見た自分。同じアンプでも自分のシステムで鳴っているのと別な環境で鳴っているのでは受ける感動も印象も異なる…番組もオーディオも同じだな、と思いながら帰ってきた今日でした。ポイントは”いかに自分が楽しむか”に尽きるのでしょう。



by audiokaleidoscope | 2018-08-01 23:59 | オーディオ

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