第2回 出前ショールーム開放日 in 千葉県市川市

今日は待望の出前ショールーム開放日。関東圏内はもとより私どもの地元からも多数参加頂いて今回楽しい会になりました。
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その前に私は浅草のKさん宅へ。これまでお使いのオートグラフをB&W 800 D3にお替えになったということで音を聴かせていただきました。
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オートグラフの前はルーメンホワイト/Diamond Lightをお使いだったKさんですが、アンプは一貫して真空管です。
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メインがSV-2(2009)。バックアップも含め4台所有されています。プリはSV-310(PSVANE WE274B仕様)です。

大出力の半導体パワーアンプで鳴らすのが一般的な現代スピーカー…800 D3はその代表格の一つですが、半導体から真空管に転向される多くの方が”音楽性”という言葉を使われます。Kさんもそんな一人…良い音から良い音楽という目的の変遷のなかで真空管アンプを選ばれる方が増えていることは大変嬉しいことです。Kさんの800 D3が嬉々として歌っているような様を拝見してから今日の目的地、千葉県市川市に向かうことにしました。
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仲見世通りは内外の観光客で大賑わいでした。しかし暑い!!
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開場の少し前に会場に着いて機器のセッティングを始めます。今回は自作オーディオ機器のお披露目会。ほどなく自作アンプやスピーカーを携えて参加メンバーの皆さんが到着。今日のリファレンス機器はSV-Pre1616D,SV-P1616D/KT90,タンノイ Stirlingの組合せ。これを基本として出品作の音を聴かせて頂きます。
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さあ始めていきましょう!挨拶,手順説明をして早速スタートです!ひとり持ち時間20分。製作者自らが作品についてプレゼンを行い、選曲も含めて出品者の主張と音を楽しもう!という内容です。
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トップバッターはLEGOスピーカーのYさん。今回の出品作についてはClub SUNVALLEYに詳細がアップされています。ステレオ誌の付録スピーカーユニットを使用した小型モデルですが、予想以上の低音とスケール感に皆驚いていました。極めて緻密な理論的裏付けに基づきつつ、材料を何度も再利用できるという合理性に改めて納得というデモでした。
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続いては第一回に続き地元愛知から参加のSさん。出品作は”どうせ作るならとことん小さく!”をテーマに設計された5639三結全段差動プッシュプル。電源をインバーター化することでコンパクト化を実現しています。

出力は僅か1Wということで果たして大空間でどこまで鳴るか!?という懸念をよそにStirlingを十分な音量でドライブしています。小出力ながらダンピングファクターを高く取る周到な設計手腕が光るミニアンプで会場は拍手喝采!
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つづいてはザ・キット屋時代の最初期からずっと仲良くして頂いているKさん。既にキットを卒業され設計も含めて完全自作の道をまい進されています。これまでのアンプも必ずどこか一ひねり入れた個性が面白いKさんのアンプですが、今回はTaylor T-20という珍しい送信管を使いカソードチョークでドライブするというもの。WE404A-EL84三結ドライブ5%歪で8.5Wといいますから実力的には12Wクラス。Kさんのプレゼンも素晴らしく改めてじっくり手合わせしたい本格的アンプでした。
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続いては地元愛知からYさんです。以前の開放日でYさんが持参されたDIR3∔DSD原理基板によるD/Aコンバーターの理論的面白さと音の自然さを是非東京の仲間にも聴いていただきたくてお誘いしました。10MHz(GPS+OCXO)クロック併用によるジッターレス効果も相まって極めて自然なDSDサウンドを皆で満喫しました。Yさんは”私は頒布基板を組合わせただけです”と謙遜されていましたが着眼点とパッケージングは見事という他ありません。これからデジタルオーディオはどこへ向かうのか…それに対する一つの解答例となりうるかもしれない魅力あるフォーマットです。

ここでハーフタイム。会場主である根津さんご夫妻によるミニコンサートです。
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思い起こせば10年前、キット屋10周年の記念演奏会を青山で行った時も演奏を根津さんにお願いしました。そして今回、ちょうど20年目の同じ6月に根津さんの演奏を聴かせて頂けることは私にとっても万感迫るものがありました。初めて根津さんと会ったのは19年前。根津さんが49歳で私が34歳の頃…そう考えるとザ・キット屋時代から今まで常に私どもは根津さんと共にあったと言えるかもしれません。モノの繋がりよりもヒトの繋がり…今回の出前試聴会のテーマはこれだったかもしれません。

続いて後半です。
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プリ(SV-Pre1616D),パワー(SV-mini91B),自作スピーカーのフルセットで参戦下さったのは静岡のAさん。元々Aさんとはスピーカーの自作派として知り合い、何度もショールームへ自作スピーカーを持ち込んで下さって意見交換をするうちアンプの自作も始められてかれこれ10年くらいのお付き合いになるのではないかと思います。今回Aさんをこの会に誘ったのは本当に愚直にモノづくりに励むAさんの真摯な姿勢をご参加の皆さんに感じて頂きたかったからです。プレゼン資料も小冊子といってもいいほどの量で、ここまで来る間に数えきれないほどのチューニングを積み重ねてきたAさんを知る私としても良い機会になったのではないかと思っています。
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続いてはMさん。Mさんは元々オペアンプのプロで以前大放談のゲストにもお迎えした大家ですが、今回はSV-S1616D/300B仕様のチューニングするノウハウを引っさげて登場です。まずは整流素子3種の聴き較べ。標準シリコンダイオード,SiCダイオード,5AR4で同じ曲を聴きましたがSiCのハイスピードな音が印象的でした。その他このS1616DにはMさんなりの対策が施されていましたが特筆すべきは整流出力後のインプットコンデンサーにパラで入れたMUSES7001(シリコンカーバイド ショットキーバリアダイオード)の効果。出力8Wとは思えない踏ん張りの強さと圧倒的なスピーカー駆動力に一同驚愕でした。
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と、ここでゴン川野さん(ライター)が乱入。Mさんのアンプで各種300Bの聴き較べとラズパイオーディオの試聴。300BはFull Music 300B(写真)のほかお宝のJAN-CW-300B(50年代の米軍向けWE300B)の音などを聴かせていただきました。ガジェット系ライターとしてオーディオの新しい流れとコンベンショナルな真空管アンプの融合による楽しさを主張し続けるゴンさん。その愛すべきキャラクターも相まって会場は笑いの渦に包まれました。

プロ枠のデモが続きます。オーロラサウンドの唐木さん。今回はハイエンドオーディオブランドの設計者としてでなく、唐木さんの原点である自作ブランド「音松」の主宰者として参加下さいました。
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いつも気さくな唐木さん。昨年のアナログフェア以来親しくさせていただいています。
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LM3886パワーアンプ。これで35W/chというから凄いですね。
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こちらは音松のコンパクトなMMフォノEQ。SHURE M44Gで聴かせていただきました。マッキンC36にインスパイアされたNF型イコライザーで私も作ってみたくなりました。

と、ここで出川式電源の発明者、出川さんが登場です。
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出川さんは一貫して電源供給の重要性を発信されてきた生粋の技術者でコンデンサー・インプット回路の弱点とその改善策について業界に一石を投じた方。今回は上のフォノEQなどACアダプター方式の機器の音質改善について説明して下さいました。もってこられたのはACアダプター用のノイズ吸収, 欠落電流補填回路モジュール。雑味のないクリアな音質に変化してACアダプターの音質的デメリットを低減する効果が確認出来ました。

そしてトリは永年の友、乗鞍から参加下さったウインズ村瀬さんです。
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村瀬さんの出品作はワンオフの618C type(ユニットALTEC 409-8D)でした。さすが村瀬さん、このスピーカーが鳴った瞬間に部屋全体が村瀬サウンドに染まる感じ。全く無理していない極めてナチュラルで屈託のない音に誰かが思わず”これだよね!”と呟いているのが聞こえてきましたが、今回のイベントを締めくくるに相応しい寛いだ音が素晴らしかったです。

…という訳で第二回出前開放日、とても楽しいイベントになりました。18時前に終わる予定が気がつくと20時近い時間に。会場を提供下さった根津さんはじめ参加いただいた全ての方に心より御礼を申し上げたいと思います。また集まりましょう!

※イベント写真は撮影前にご了解をいただき掲載させて頂いています。



by audiokaleidoscope | 2018-06-30 23:59 | オーディオ

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