
それで今日の本題ですが、まず下の写真をご覧ください。



早速セッティングします。バイアス調整値はKT88と同じ1V。アンプが安定したところで鳴らしてみます。音的にはKT88属の音というよりも”超EL34”という感じ。中域の密度感が凄く低域の締りは多極管グループのなかでも最右翼といえます。EL34がわずかに音の粒が大きめで繊細感の表現が若干苦手という傾向がありますが、KT90では中高域の伸びだけでなく拡がりもありバランスも良い球であることがだんだん分かってきました。
KT120のクールさに較べ熱気があり、KT150のふくよかさに較べ筋肉質なKT90。温度感の高い音で且つワイドレンジに鳴らしたい方には絶好の球といえるでしょう。

この結果を踏まえEH90を即発注。今後8800SE,P1616Dの推奨バージョンとして登録することに決定します。気を付けたいのはKT90はKT88の上位球であってEL34と差替え出来るかどうかはアンプ側の仕様に依存するということ。少なくともKT88/EL34コンパチを謳っているアンプならお使い頂けると考えて良いでしょう。超オススメです!!