前線に復帰して3日目。溜まっていた案件も漸く片付いてきて次のテーマに向かって動き始めているところです。そんな今日、
WEBマガジン”ONTOMO"で我がケーブル師匠、平間さんのインタビューがアップされています。
平間さんと初めてお会いしたのは恐らく
一昨年の東京試聴会ではなかったかと思います。
元々は当日のゲスト四家卯大さん(Vc)のお知り合いで、会場でお目に掛かった時は平間さんが日本を代表する写真家の一人であることすら知らなかった私ですが、その後急速に親しくなって平間さんのお宅で管球王国の特集記事
「写真家・平間 至氏が真空管アンプを使う理由」に出ていただいたり、MUSIC BIRDの
番組収録のゲストとしてお越し頂いたり、はたまた
平間さんプロデュースのイベントの音響のお手伝いをさせていただいたりと恐らくこの2年間で最も頻繁に会った方といえるかもしれません。

平間さんのスタジオにて
アンプ等いわゆる”能動系”の開発をやっていると、どうしてもケーブル等の”受動系”に対しての意識が希薄になります。言い換えれば出力管が替わったり回路形式が替わった時の本質的な”鳴り”や”響き”が変化に注目してこの仕事をやっているようなものですので電源ケーブルやラインケーブルによる音の変化に対して敢えてブラインドでいようとしていた自分がいたかもしれません。
一方で能動系を固定した際、受動系を替えることで明らかな変化が訪れることも実感として分かってきました。ケーブルでいえば素材はもちろん、被覆や端子部の形状やメッキによってもニュアンスや音量感まで変わることを実体験として感じることが出来たのは平間さんのお陰といってもいいかもしれません。
今回のインタビューでは
オヤイデケーブル愛用者として、ご自身のリスニングスームや写真館だけでなく主催する音楽フェスティバル”GAMA ROCK”の会場でもオフィシャルケーブルをオヤイデ指定されている平間さんのコメントが綴られている訳ですが、印象的なのは
「単に値段で良し悪しが決まってしまうのではなく、どの製品にも個性がある」というひとこと。まさに高い=良いと言ってしまいがちなこの世界でオーディオ的な視点だけでなく、ケーブルを通して音楽そのものを語っておられるところが素晴らしいなあと思います。
ぜひ皆さんもご一読ください。