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音像(ダイナミズム)と音場(パースペクティブ)の競演

東京四日目。今日は神保町でMUSIC BIRD絡みの打ち合わせ。秋のビッグプロジェクトに向けて準備を進めているところです。夕方からはオーディオ評論家の鈴木裕さんと落ち合って以前から伺ってみたかった裕さんのリスニングルームを訪問させて頂きました。

裕さんが当社製品をお求め下さった時は全く面識もなくオーディオ評論家として活躍されていることすら知らなかった訳ですが、その後MUSIC BIRD”オーディオって音楽だ!”のゲストに呼んで頂いて意気投合。それがきっかけで私も番組を持たせて頂くようになりました。”転機に人あり”とはよく言ったもので、私ごときが今こうしてマイクの前のお喋りさせていただけるのも裕さんのお陰ですし、現在進行中のプロジェクトも裕さんが道筋を引いて下さったことがきっかけ。そういう意味では私にとって裕さんは私にとってかけがえのない恩人ともいえる方です。
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雑誌やWEBで何度もみていた、これが裕さんのシステム。最近スピーカーがThielからAvalonに替わり、既に裕さんの音を聴いた方から”すごく良かった!”というレポートを何度か伺っていたので、編集者Yさんと一緒にご自宅へ伺ったという訳です。その音は私のAvalonのイメージを大きく変えるものでした。
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ターンテーブルはKUZMA(クズマ)
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レビンソンの名器26SLをフォノEQとして使いSV-192A/D(プリ)へ。MUSIC BIRDチューナーの上下はパラメトリックイコライザーです。
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パワーアンプはSV-284Dの前身とも言うべきSV-2PP(2009)。モノ2台で約80キロの大型パワーアンプで出力70W/ch。ケーブル,インシュレータ,制振アクセサリー等で万全のチューニングが施されています。

早速音を聴かせて頂きます。ThielもAvalonも決して鳴らしやすいスピーカーではありません。インピーダンス,能率とも公称値よりもかなり低く特に低域の量感を引き出すのが難しいスピーカー。パワーアンプに相当のドライブ力が求められ、SV-2PP(2009)の導入前はKRELLの600Wをお使いだったそう。事実私が以前聴いたことのあるSentinelは高域の音場感は素晴らしかったものの音の傾向としてはスタティック(静的)でかなり音場的であったことを記憶しています。

しかし裕さんのEidolonは丹念なチューニングによって可聴帯域外まで伸びた超低域は部屋全体を揺るがすほどの量感でありながら些かも緩まずウッドベースの音像が極めて立体的に浮かび上がります。全帯域に亘って極めてハイスピードなトランジェント(立ち上がり)を聴かせながらも以前感じた神経質な感じは全くありません。音像リアリズムとパースペクティブ(音場)がここまで高度に融合した音を聴いたことは殆どなく、全ての機器,全ての対策が足し算方向に効いているような、それは凄い音でした。
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裕さんがライター,評論家として特筆すべきは自らユーザーとなって責任ある発言をされていること。だからこそ一つ一つの製品レビューに実感と魂が入っていて読む側としても自然と胎に落ちるのだと思います。裕さんが評価した機器は確実に市場で反応が出るという話も頷ける話です。

明日の音展最終日には先日の収録でも大きな音質改善効果が確認できたアンダンテラルゴのTMDについて裕さんが講演(G403号室 12時頃~)されるそうなので、音展に行かれる方は裕さんの講演を聴いてからD棟5階ホールD5でウイリアムス浩子さんと私のトークショー&ミニライブを是非お楽しみ頂ければ幸いです。会場でお待ちしております!!











by audiokaleidoscope | 2018-06-16 23:59 | オーディオ

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