SV-P1616D/300B仕様 組立レポートその2(ワイヤリング編)

ゴールデンウィークが終わり日々の喧騒に紛れてモノづくりがストップしていましたが、今日は一日時間が取れたのでSV-P1616D/300Bの組立の続きを行いました。内部配線まで完了…もう少しです。
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1616シリーズは基本電源部は基板ですが増幅部は手配線となります。写真を見て”わあ大変そうだな”と思われるかもしれませんが、少しづつ完成に向かうプロセスは楽しいものですし経験を重ねるほど綺麗に出来るようになるので、自身の成長を楽しむ感じで時間を掛けてじっくり取り組めば良いと思います。誰だって最初から上手く出来る訳ありませんし、誰だって間違うに決まっています。期限も査定もない趣味の世界で何時か出る美しい音色をイメージしながら製作そのものを楽しむことが大事です。

まず手配線アンプで皆さんが一番心配するのが”配線をどうひき回したらいいのかな?”ということではないかと思います。私どものキットは基本的にフルカラーA3の実体配線図つきマニュアルが用意されていますので、マニュアルに忠実に作業を進めることが完成という目的への最短,最善の道筋となります。

覚えておかれると良いと思うのは
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線材は必ずハンダメッキすること、ハンダメッキ終了後は剥きシロを90度曲げておくこと。そしてラグ板にハンダづけが完了したら”垂直にシャーシに向かって落とす”、”線材はなるべくシャーシに密着させる”…これらを心がけるだけでシャーシ内の交通整理が随分し易くなります。
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こんな感じに整然とコンパクトにワイヤリングすると綺麗です。あとはマニュアルの流れを見ておいて(現在作業中のページだけでなく次ページ以降でどんな工程があるかを理解しておいて)、総合的に引き回しをイメージすることが大事だと思います。

私は配線途中でもケーブルタイ(束線バンド)を適宜使うようにしています。最終段階で束線すると這わせたケーブルが余ったり足らなかったりしてやり直しすることが結構あります。一定量はキットに付属しておりますが、予備があった方がいいかも…という方はシャーシ内配線に取り掛かる前にホームセンター等で買っておくといいかもしれません。

あと一旦配線してもたものの間違いに気づいたり引き回しが綺麗じゃなくてやりなおしたい時にあると便利なのが”スッポン”。いままで何度かご紹介してきましたがワイヤーストリッパー同様、これがあるだけで作業効率が格段にアップします。余談ですがいちどラグに配線してやり直したい時にラグ穴が埋まってしまっていることが結構あります。こんな時私がやるのは
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そう…爪楊枝です。ハンダを溶かしながら爪楊枝を挿し込むだけで穴が復活して結構便利です。私も今日だけでスッポン5回、楊枝3回くらいお世話になりました。

では各部の状況を見ていきます。
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AC一次側。組立マニュアルで撚る指示がある部分はツイストしましょう。捻る方向性はどちらでも構いません。
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入力ヴォリューム周辺です。ここで大事なのはシールド線の予備加工をキッチリとやっておくことです。特にシールド側(網線)のヒゲに注意します。
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これは入力RCA部です。L/Rを間違わないように注意しましょう。
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スピーカーターミナル部です。HOT/COLD(プラスマイナス)に注意しましょう。
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サブプレートA/Bまわり。そういえば内部ワイヤリングで一番間違い(忘れ)易いのがアース配線です。
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電源,アース,ヒーター(フィラメント)配線

アース配線に限った話ではありませんが、配線後にマーカーで作業完了をセルフチェックすると間違いを回避出来ます。なお上図で……と書かれている部位が計5か所あります。これはラグ端子間をジャンパーするという意味です。
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ピッチ20mmと30mmの二種類のジャンパーをスズメッキ線で作ります。
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こんな感じに配線します。中点ラグが浮き気味になりますのでドライバーなどで押さえながらハンダすると良いでしょう。
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SV-P1616D最大の難所は写真基板上のケーブルのまとめ方かもしれません。具体的には
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B電源配線
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NFB配線

この2つの配線に加え配線済のヒーター,アースも加わってきますので整然と取り廻すことが難しくなります。実際の配線と比較してみると電源トランスから主電源基板への配線とサブプレートA/Bへの配線を分けることで混乱を回避していますが、実体図をページごとに見て作業をするだけではなかなか上手くいきません。上で書いた”現在作業中のページだけでなく次ページ以降でどんな工程があるかを理解”する事が最も求められるのがこの部分です。

その他は地道に確実な作業を重ねることで間違いなく配線することが出来るでしょう。各所を画像で押さえておくと
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電源部
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増幅部(Rチャンネル)

あたりの配線の流れを参考にしていただければ大きな問題はないでしょう。かくしてCRパーツの取付けを残し配線が完了したアンプ内部は
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こんな感じになります。ここまで来れば7合目~8合目というところですが、ここで先を急ぐと後で大変な想いをする可能性がありますので一旦ち止まる勇気を持ちましょう。CRパーツを付けてからでは見つけ難いミスを確実に修正しておく必要があります。

具体的には

1.マニュアル実体図を確認し配線忘れ無き事を確認(マーカーで塗りつぶし)
2.ハンダ箇所の導通確認(目視,配線の引っ張り,テスター抵抗レンジでの導通確認)

は必須です。特にアース配線はA/B間の導通だけでなく、全てのハンダ箇所とアースポイント間で導通があることを確認します。テスターは導通時にBEEP音が出るタイプが便利です。

…という訳で非常に駆け足ですが、手配線アンプの最大の楽しみであり醍醐味でもある内部ワイヤリングについてレポートしました。早く完成させて音を聴きたいところですが、私ももう一度ミスがないか今から再度チェックを行います。いまP1616Dを作っておられる方も沢山おられると思います。頑張って下さい!!





by audiokaleidoscope | 2018-05-13 19:28 | オーディオ

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