差替え可能な整流管について

昨日のポストの続きのような流れですが、今日は当社製品における整流管の差し替え可否についてリストにまとめましたのでご覧ください。
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こういう形で一覧で出すのは今回が初めてかもしれません。昨日の電圧増幅管はμとヒーター定格をクリアすればまず問題はない訳ですが、整流管は先ず自分のアンプの電源回路の概要を理解できていないと差し替えの可否判断が出来ないことに加え、整流管の差し替えによって+B電圧出力が変動することで電源パイフィルター部の電解コンデンサーの耐圧を超えないかどうか、アンプ全体のB電流が整流管の定格電流を超えないかどうか等、様々なハードルがあるので、なるべくシンプルにお伝えし誤解を招かないようにしようと考えてきました。

ただ対象を当社アンプに限定すれば回路の隅々まで分かっている訳ですから”実はこの整流管も使って大丈夫です”ということをお知らせしても大丈夫だろう…という判断に至りました。

上の表でいえば水色部分が従来から私どもは使用いただけることを告知していた、いわば標準球である訳ですが、実際は黄色の球も使って頂いて構いません。簡単に言えば

・電源トランスのヒーター巻線が使用整流管以上の定格を有していること
・電源回路二次側、B電圧出力のコンデンサーインプット容量が整流管側の想定値以下であること
・同時にB電圧出力がパイフィルター部の電解コンデンサーの耐圧をオーバーしないこと
・アンプトータルのB電流が整流管の定格出力電流以内であること

が満たされていることが条件となります。

因みにSV-91Bにおける422Aが△なのはB電流定格に対して余裕がないことによるもので使用出来ないということではありません。また5R4系ならびに274系の適合条件のうちコンデンサーインプット容量が定格4uFに対して10uFになっている件については、これらの球が開発された’30年代~’40年代は電解コンデンサーが一般的でなく小容量のオイルコンデンサーで整流出力を受けることが一般的であったがゆえの4uFという表示が背景にあり、その後の時代の経過とともに10uFまで許容範囲が拡大された事を踏まえてのことで誤りではありません。

整流管を替えるというのはアンプのエネルギー源そのものを替えるのと同義で著しく音質が変化します。無手勝流の差し替えはアンプを壊すリスクがありますが、少なくとも上の黄色は差し替えOKですので、ご興味のある方は是非お試しを…という今日のお題でした。



by audiokaleidoscope | 2018-05-11 17:49 | オーディオ

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