SV-284D/211仕様登場!

昨日のポストにはいろんな反響をいただきました。
敬愛する或る方から”「音源と言う記録を用いて、オーディオ装置を持って表現する」と考えるのはどうですか?”とメッセージ。機器だけでなくケーブル,セッティングを含めた様々なチューニング…何をやっても音が変化するオーディオという芸術において全てを可変パラメータと考えると基準(基軸)を失う恐れあるなかで「音源は記録」として意識のなかで固定化することで基準点がはっきりし自分が向かうべき方向性がより明確に意識されることに同意。

以前あるギタリストとお喋りしていた時のこと。
”楽器を100%いや120%信頼することでより良い演奏が出来る…そこで出てくる安心感が自分の演奏を支えて揺るぎないものにする。弘法筆を選ばず、ということもあって私たちはプロだから”この楽器を使ってこの場所で弾け”と言われればちゃんと収める自信はあるけど、やはりここ一番という時は楽器もアンプもスタッフも信頼できないとね。そこから出てくるものは全く次元が違うんだ”的な話が印象に残っています。

オーディオも同じ。
世の中には星の数ほどオーディオ機器があって何が良いのか、何が自分に合っているのか分からずに最終的にはネットのクチコミなどを頼りに買うなんてことが多かったりする…という話も結構ある訳ですが様々な紆余曲折を経て”これぞ我が愛機!”というものに出会えた方が実はいちばん強い。その安心感というか安定感から生まれてくる何かこそが一番大切ではないかと思います。私どもの機器もそんな愛機にして欲しくて皆で毎日頑張っている訳ですが…。

そんな今日、待望のSV-284D/211仕様のサンプルが上がってきました。
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左が845仕様、右が211仕様。見た目は区別がつきませんが音は全然違います。オペレーションはプレート電圧900V,プレート電流70mAで出力17W(パワーアンプモード)。
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プリはSV-300LB。SV-284Dをプリ直結でパワーアンプとして使う場合はSV-300LBが指定銘柄となります。トランス出力のプリとトランス入力のパワーアンプによって完成した”全段トランス結合”の組合せ。まさに黄金期のWestern Electricの理念が現代に蘇ったともいえるセットアップです。

211では出力的には845の約60%に下がりますがゲインは211の方が高くなります。どうしてSV-S1628Dの倍の出力が出るのかというと1628DがCR結合であるのに対してSV-284Dがトランスドライブである点が大きいのです。これによりA2級動作(グリッドをプラス領域まで励振する事で大出力が得られる)となる訳ですが、それよりも興味深いのは845と211の表現の差。

これはSV-S1628Dでも同じ傾向ですが845は輝かしくリニアリティの良い高域。低域は締まって深く伸びる傾向であるのに対して211は中域の厚みがあり、なにより響き豊か。300Bもかくや…と思わせるほどの芳醇な倍音がたいへん魅力といえます。845仕様が或る意味理性的で知的な表現とすれば211仕様はジャズを熱く、ヴォーカルを生々しく、弦をふくよかに歌わせる球と言えます。

まだこれから詳細の詰め行っていきますが既に某雑誌から取材のオファも頂いておりますので量産GO決定も近いでしょう。恐らく価格も845仕様と同じでいける筈。現在845仕様で楽しんでおられる方への211仕様へのコンバージョンのご案内も出来るものと考えています。

昨日のテーマに紐づけて申し上げればまさにこれは知覚(感覚)を揺さぶる音の差。これだからオーディオは止められません!



by audiokaleidoscope | 2018-05-09 23:59 | オーディオ

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