



通電してみると左右ゲインはバッチリ揃っていて残留ノイズもなく良い状態で持ち込まれたHさんもホッとひと安心です。ただこの世代のマッキンは一点注意しないといけないのがバイアス調整機構がないという点…つまり出力管の順列並び替えでプッシュ側とプル側のプレート電流がなるべく近い組み合わせを自分で見つけてペアを組む必要があるところ。持ち込まれた時点で使われていたGE(USA)の6L6GCは4本のうち1本だけプレート電流が突出していましたので、他の出力管はないかお尋ねしたところ幸いスペア球が何種類かあるということで、急きょショールームで組み換えを行うことにしました。方法はデジタルテスターのDCレンジで出力管の8番ピンの電圧を対アースで測定して対になる2本の値がなるべく揃う組合せを見つけることです。
