優劣の先にある何か

今日は雨の中、島根からUさんが試聴にいらっしゃいました。”試聴が楽しみで昨日は興奮して寝られなかった”と仰るUさんとお話して感心したのは実物を見たことはないのに”この300Bはver.4ですね”とか”このアンプはヴァイオリニストの〇〇さんが使っていましたよね”等、実によくご存じだったこと。ホームページに私が書いたことを隅々まで読んで理解して下さっていたこともあって試聴もスムーズに進みました。

既にTU-8150,TU-8200,TU-8500の経験をへてSV-S1616D/300Bを組まれ、手配線アンプの面白さにドップリはまったと仰っていたUさんの試聴希望アンプは直熱三極管シングル,多極管シングル,三極管プッシュプル,送信管と多岐に亘りました。気に入ったと仰るSV-P1616D/300Bの豊かな響き,SV-91Bの彫りの深さ,SV-S1628Dの解像度とスケール…いずれも優劣つけがたい真空管アンプの多様性と魅力を感じて頂けたのであればこれほど嬉しいことはありません。
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よく「AというアンプとBというアンプではどちらが音が良いでしょう?」とご相談をいただきますが「音が良い,悪い」という基準は体系化されたものではなく結果(印象)はひとりひとり異なります。音楽にはいろいろな楽しみ方があり、皆さんひとりひとりの満足があり、優劣でなく嗜好(好き・嫌い)こそが全てを決定しています。バッハが好きな方、ハードロックが好きな方…その振れ幅の大きさを許容し全てを包み込むオーディオ。評価が違うのはある意味当然であり実に自然なことです。

人間の性格が違うようにオーディオ機器にも全てキャラクターがあり人間と同じで完璧なものは一つも存在しませんし、ある方から見た長所が別の方から見たら欠点ともなり得る深遠さをも内包しながら私たちと共にある…単なる機器という存在を超えた何かを感じながら使って下さっている方も少なくないと思います。

この瞬間も津々浦々で私どものアンプが音楽を奏でていることでしょう。その一台一台が己の個性を十分に引き出し、使っていただく皆さんから優劣を超えた存在として受け容れて頂いていることを願わずにはいられません。



by audiokaleidoscope | 2018-04-24 18:38 | オーディオ

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