高田マジックここに極まれり!

今日はMUSIC BIRD収録。
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一本目は「”音のリファレンスシリーズ”を聴く」(6/22(金)オンエア)。前月に引き続いてレジェンド高田さんが新音源を引っさげてスタジオに再登場です。

日本オーディオ協会の監修によって制作され、USBメモリーフォーマットで頒布される予定の音源「音のリファレンスシリーズ」。192kHz/32bitのダイレクト2ch録音、つまり一切のミックスやマスタリングを廃した一発録り音源です。やり直しの許されない極めて高い緊張感のなかで高田さんが直感的にフェーダーを操りながらレコーディングした音はスタジオの張り詰めた空気まで録り込まれているようで、正直これまで沢山聴かせて頂いた数々の高田音源のなかでも最も優れた作品の一つと確信した収録になりました。

何に一番驚いたかといえば高田さんが2日間で録った17トラックの音源(楽器構成)の多彩さ。ピアノ,パーカッション,ヴァイオリン,琵琶,尺八,サヌカイト,マリンバ…キャリア数十年を誇る高田さんを以てしても初めて対峙する楽器の音をどう録るか…マイクの選択やセッティングをどうするか等これまでの高田さんのスタジオワークの集大成、ドキュメンタリー作品とでもいうべき内容です。

例えばピアノの左手(低音域)のダイナミックレンジ。膜鳴楽器のスキンが振動が見えるような空気の揺らぎとシンバルの立ち上がりのリアリズム。ヴァイオリンに至ってはリバーブ等の化粧を一切廃して演奏者がステージの上で自分の楽器の音がどう聴こえているかをイメージした音。個人的に特に凄いな、と思ったのが琵琶と尺八。変な言い方ですが鳴っていないときの張り詰めた空気感までもスピーカーから聴こえてくるようで思わずこちらも息を止めてしまうような緊張感。そしてサヌカイト…言ってみれば石で出来た楽器…殆ど音の指向性のないこの楽器をどう録るか…高田さんご自身も途方に暮れたと仰るその音の煌びやかな美しさ。まさに空間を拡散していくような無限の音場感は嘗てオーディオで聴けただろうか…というほどのリアリズムです。

今回この企画の趣旨を理解し、多彩な楽器群と演奏者のキャスティングプロデュースをしたのがノモスの渋谷さん(写真右)。よくこれだけのコンテンツをアレンジしたものだ…そしてそれを実に見事に録りこんだ高田さんの感性と技術にスタジオがいつにも増して熱く盛り上がりました。今回のレコーディングに関しては詳細なレポートがオーディオ協会からリリースされていますので是非併読下さい。なお今日伺ったところではハイレゾの優位性を明確に感じられるよう192k/32bit, 96kHz/24bit, 44.1kHz/16bitの3つのフォーマットをUSBに入れて頒布されるとのこと。

そして何とOTOTEN会場で100個/日限定でこの音源全てを学生さんにプレゼントするというから驚きです(会場即売もあり)。
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協会さんによれば利益は全く考えずオーディオ業界の発展の為に一石を投じたかったということでしたが、まさにそれ以上の衝撃と感動を呼ぶに違いない…そう感じた”音のリファレンスシリーズ”でした。

何となくハイレゾという言葉だけが独り歩きしている感もあるオーディオ業界に風穴をあけるべく企画され、最高のミュージシャンと最高の環境と最高のエンジニアによって生み出された最高のサウンド。是非オンエアで多くの方に体験頂きたいと思います。



by audiokaleidoscope | 2018-04-12 23:53 | オーディオ | Comments(0)

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