二本目はスペシャルゲスト、
ウィリアムス浩子さん(ジャズシンガー)をお迎えして浩子さんの曲をリファレンスにして5機種8通りの組み合わせの音を聴いて頂き、浩子さんが自分の声と曲のイメージに一番近いアンプ(真空管)はどれかを選ぶという企画。オンエアは5/11(金)です。
これまで何度となく番組で浩子さんの曲を掛け、イベント等でも必ずと言っていいほど試聴曲にピックアップしながら、実はお目に掛かるのは今日が初めてでした。番組が進むにつれ浩子さんの類まれなる音に対する感性の高さ、そして音を言の葉の置き換える表現力の高さが浮き彫りとなってきます。これも日ごろご自宅で真空管アンプを愛用され良き音の如何にあるべきか、をしっかり理解されているからでしょう。
今日のプリはSV-Pre1616Dで固定。パワーアンプを入れ替えたり、球を替えたり…。
まず最初は多極管シングル。最初にSV-S1616D/Gold Lion KT66を最初に聴いて頂き、これを基準として様々な組み合わせで聴いて頂きます。以下浩子さんのご感想のサマリーです。
SV-S1616D/Gold Lion KT88・音量が同じであるにも関わらず、よりパワーを感じ、音に近づいたリアルさがある。
・ヴォーカルのブレスや余韻がよく聴こえる。
・シンバルのキレが良い。
SV-S1616D/PSVANE 300B・懐かしい音
・KT88よりも柔らかさ、丸み、空気感があるように感じる
・ライブハウスで聴くようなリアリズムがある
メモを取りながら真剣に試聴する浩子さん。初めて聴くアンプ、初めて聴く真空管なのにどうしてこんなに的確な言葉が繰り出されるのか…ゲストTさんも舌を巻いておられました。
SV-P1616D/KT120・ミュージシャンの感情まで分かるようなワクワクする音
・歌でいえば写実的で情報量の多さ、細かいところまで聴こえる表現力
・ウッドベースのアルコが生音に非常に近い
SV-P1616D/KT150・KT120と比較してヴォーカルは品よく、柔らかさが加わった感じ
・全体のまとまりの良さが印象的
SV-P1616D/Prime300B ver.4・300Bシングルで感じた懐かしさにリアルさを加えた感じ
・色彩感豊か
・マッスの雰囲気を楽しめる。分析的でない良さ
SV-S1628S/845・歌詞がより明確に聴こえる感じ
・ワクワク感がある。ドラムの鳴り方や楽器どうしの距離感が分かるような鳴り方
・ミュージシャンに聴いて欲しいアンプ
SV-1628D/211
・845よりエッジが円やか
・845の方がスピード感があるがゴージャスな感じは211
詳細はオンエアを聴いて頂いて浩子さんのナマの印象を是非感じて下さい。結果のみ先に聴かせて頂きますと一位:SV-S1628D/845、二位:SV-S1616D/PSVANE 300Bという結果でした。音楽を職業とする方がご自身の音源を聴いて選ぶ真空管アンプの楽しさ…浩子さんがゲストとしてお越し下さったことで音楽を聴く歓びが更に高まったひと時でした。楽しかったです!