(1/18_2) 現行MC & 驚愕のハイエンドカートリッジの競演

2本目は「これで納得! MMカートリッジ完全制覇!」の続編。ついに本丸MCカートリッジの現行代表モデルを一挙に総まくり比較試聴してみよう!というテーマ。オンエアは4/13(金)です。
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一本24,000円~100万円(!!)のカートリッジがMUSIC BIRDに大集合。今回高級カートリッジに相応しくSV-310EQを用意し、スタジオ標準のデノンDL-103をリファレンスとしてメーカー別,価格順に聴いていこうということで選んだのが

デノン
DL-110 24000円
DL-301II 38000円
DL-103R42000円

オーディオテクニカ
AT-F7 38000円
AT-OC9/III 78000円
AT-ART9 140000円

オルトフォン
SPU#1S 58000円
SPU Classic GE MkII 103000円

の8種類。MMの回でも申し上げたことですが”メーカー(ブランド)の音”というものが確実に存在すること。これはオンエアを聴けば全ての方に理解頂けると思います。敢えて言うと中庸であらゆるソースに適合するデノン,ワイドレンジで切れ込みのあるテクニカ,豊かさと厚みで聴かせるオルトフォン…というところでしょうか。よく言われるカートリッジブランドの音の傾向(評価)はかなり実態に近い、という印象でした。

今回興味深かったのが同クラスのモデルでも丸針と楕円針の違いがはっきり出たこと。一般には楕円針の方が高解像度でレンジも広いという理解であり、その音質傾向は今回の収録でも如実に現れておりますが、その一方で楕円針を使って伸びた高域が及ぼす中域,低域への影響が元々のカートリッジの個性に対して全てプラスに働く訳ではないとうことに気づいたこと。むしろ丸針の方がまとまりよく均整のとれたバランスで聴けるカートリッジも少なからずあったことを書き留めておきたいと思います。

個人的に印象に残ったのはデノンではDL-301II。DE-301に彫りの深さとパワー感を加えた表現で今まで301の音を殆ど知らずにきた自分の不明を恥じました。テクニカではAT-ART9。テクニカならではのワイドレンジさに止まらず、全帯域に亘っての位相特性の良さ=音場再生能力の高さは価格に十分見合うものです。更に低域のダンピングの良さも特筆に値するものでした。

オルトフォンでは#1S。GEには帯域感で僅かに後塵を拝するものの5万円台でこの自然さ、豊かさ、空気感は実に素晴らしかった。是非皆さんご自身の耳で各ブランドの百花繚乱を体感頂きたいと思います。

そして…この後が凄かった!今回の収録の特ダネであり全アナログファン必聴ともいえる超高級カートリッジの登場です。昨年から各オーディオアワードを総ナメにしたと言っていい”青龍”(75万円)。そして更に2月末の出荷を控えて業界の注目を集める”朱雀”(100万円)。

これを作ったのはトップウイングのSさん。トップウイングといえばifi-Audio,M2TECHの輸入元として知られるハイレゾ関連機器のトップランナーである訳ですが、今回超高級カートリッジに参入したというニュースを最初聞いたときは大変驚きました。今回はSさん自らに製品説明をお願いして実現した企画です。

青龍,朱雀はMMともMCとも異なる”コアレス・ストレートフラックス方式というもので構造的にはMM,電気特性はMCというもの。SV-310EQのMC(Lo)入力で聴かせていただくことにしました。
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青龍と朱雀の2ショット。2個で175万円!!

まずは青龍から試聴します。一般的なMCカートリッジの10倍以上の価格差はあるのか?…そういう邪(よこしま)な気持ちがなかったと言えば嘘になります。Sさんが”音を聴けば分かる”という言葉に従い早速試聴してみます。

青龍の音…これはもう音色とか帯域とか情報量というパラメータでは語れない、今まで聴いたことのない音。物理的にアナログが絶対にデジタルに勝てないと言われてきたクロストーク特性やSN感が超絶的に凄いということをまずレポートさせて頂きます。
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加えていえばサーフェスノイズが殆ど聴こえないこと。今回カートリッジによってかなりプチ音,パチ音の出方に差が出たのですが、青龍はアナログ再生であることを忘れさせるような超ハイファイ再生でした。

青龍のハウジングはジュラルミンで付属シェル込みの重量は30g。言い換えればマス(重量)と剛性を上げて安定させる…そして最大の秘密はダンパーの設計にあり…そんなお話も伺えました。まあ凄かったです!

そしてついに登場した朱雀。こういう形でメディアに登場するのはこれが初でしょう。
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電気系は青龍も朱雀も同じ。自重を軽くするだけでなく複合素材(樹脂/チタン/カーボン)を採用し、振動を”分散”させようというところが青龍との最大の違いです。現代の軽量カートリッジを前提として設計されたハイコンプライアンスアーム向けのリーサルウエポンと言えるでしょうか。

では音はどうかと言うと…青龍を更に凌駕する音場。スピーカーの両側に音が展開する様はアナログだデジタルだとかプラットフォームを超えた表現と言うに相応しいものでした。オフセンターで聴いていてもファントム定位が明らかに深いことが瞬時に分かる音の差。音がふっと浮かぶ快感はオンエアでも必ずや体感いただける筈です。
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ハイレゾで一時代を築いたSさん。実はナカミチ”DRAGON”(1000ZXL)の開発,販売に携わった方。最高のアナログソース再生に挑み最前線のデジタル再生を知り尽くした人が創りあげた異次元のカートリッジに圧倒されて終わった今回の収録。必聴です!



by audiokaleidoscope | 2018-01-19 17:06 | オーディオ

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