駆け足で三日間東京でお仕事。将来の為の種まきあり、仲間との情報交換あり、収録あり…と盛り沢山で現時点ではお知らせ出来ない事もある訳ですが、今回の
MUSIC BIRDの収録の内容は是非報告しておきたいと思います。
今回も二本録り。一本目は2/2(金)オンエアの
「これで納得! MMカートリッジ完全制覇!」。
オルトフォン,オーディオテクニカの現行モデル各3種,ゲストのTさん愛用のシュア3種の合計9種類のMM(VM)カートリッジを一挙比較試聴です。
フォノイコライザーは
SV-310EQ。リファレンスソースはウイリアムス浩子の
MY ROOM the LP vol.1から”
Like A Lover”とMIXER’S LAB SOUND SERIES VOL.1から”マンテカ”というオーディオファイル必携のテッパンソースをチョイス。微妙なニュアンスの差までしっかりオンエアで聴き取って頂けるよう、最大限の準備をしました。
聴いたカートリッジは価格順で
①SHURE M44-7 オープン ¥7,500前後
②オルトフォン 2M Red ¥13,000(税別)
③オーディオテクニカ VM520EB \16,000(税別)
④SHURE M97xE オープン ¥ 17,000前後
⑤オーディオテクニカ VM530EN \23,000(税別)
⑥オーディオテクニカ VM540ML \32,000(税別)
⑦SHURE v15 type IV \40,000前後(1980年頃の定価)
⑧オルトフォン 2M Bronze ¥45,000(税別)
⑨オルトフォン 2M Black ¥78,000(税別)
非常に興味深かったのはカートリッジにも明らかなブランドの音というか特徴があること。極めて大雑把に言うとSHUREは音像的でガッツある表現、オーディオテクニカは高域に独特の明るさがあり、オルトフォンは低域の量感と繊細な高域が印象的でした。針形状も丸針,楕円針,ラインコンタクト針,シバタ針とバリエーション豊かでそのニュアンスの差もしっかり出たプログラムになりました。
丸針=エントリーモデルに多い。中低域に安定感あり。
楕円針=高域特性がよくハイファイな表現。
ラインコンタクト針=ワイドレンジで摩耗しにくく長寿命。
大きく言うとこういう傾向がある訳ですが、一方でMM=入門者向け=音質的にMCに劣る…という先入観をもっている方もおられるかもしれませんが、価格的にMCと拮抗するクラスになってくると非常に優れた音を聴かせてくれるモデルが続々と出てきました。今回聴いた感じでは中級クラスのモデルの音の良さが非常に印象的でした。具体的には
テクニカ VM530EN,
オルトフォン 2M Bronzeは上位モデルに劣らない音で素晴らしかったという印象。Tさんも私もMMカートリッジに対するイメージが大きく変わった2時間になりました。全てのアナログファン必聴のプログラムです!!