初めて行った埼玉の羽生市から会社に戻ってきたのが午前1時半。そこからメールチェックを始めて緊急性の高いものを返信して、これからブログ。印象が鮮明に残っているうちに…。
まず昨日(23日)は月イチのMUSIC BIRD収録。今回特にお伝えしておきたいのは3/31(再放送4/7)の回。ジャズベーシスト小林真人さんのライブにお邪魔して
一気に意気投合。トントン拍子に話が進んで僅か三週間で収録とは我ながらすごいスピード感です。
小林さんが愛して止まないSP盤(78回転)大スペシャル!サブタイトル"小林真人のSP盤バンザイ!"とでも名付けたくなるような、それはそれは楽しい2時間でした!
小林さんのブログから拝借。永世ゲストとスペシャルゲストのツーショット。
とにかく小林さんのお話の面白いこと!私もSP盤は数百枚ですが持っていて時々家で回していますが、そこには何の裏づけもなく単純に雰囲気を楽しんでいるレベル。小林さんのお話は史実に基づいてアーリージャズを俯瞰する側面と、ジャズ創成期の巨人達の演奏が、どういう意味を持ち、それが今のジャズにどう影響を及ぼしているかまで踏み込むもので、この2時間でジャズというカルチャーの根っこの部分を理解出来てしまうほどの濃さでした。
内容はオンエアを聴いていただければ納得いただける筈ですが、小林さんが厳選された盤だけあって音も凄くて収録後は何だか極上のライブを楽しんだ後のような満腹感と心地よい余韻にスタジオが包まれた感じです。Tさんも相当感銘を受けられたようで"いやあ!スゴかったですねえ!"を連発されていましたが、後でCDを聴くと何だか薄っぺらく感じるほど"SP耳"になってしまいました(笑)。主にヨーロッパで買付けられたという超のつく貴重盤を聴けるまたとないチャンス!これは録音して永久保存しないと後悔間違いナシです!
今回の機材。SP盤とくれば電蓄最初期に賞用された2A3の出番で
SV-S1616Dの本領発揮です。そしてプリはマッキンC8。EQカーブもLPのRIAAでなくSP盤用のカーブをDIPスイッチで設定して収録。本格的です!
一夜明けて今日(24日)は先日の試聴会で急遽行ったミニトークライブのゲスト、日本を代表するポートレイト写真家、平間至さんのスタジオへ。何か一緒に出来たら楽しいだろうなあ、と思っていて或るコラボ企画が現在進行中なのですが、その件も含め今日は私の写真を撮っていただく僥倖に預かりました。
名だたるミュージシャンのジャケット写真を手がけられてきた平間さんに撮っていただいて、自分が何者になったような錯覚を覚えた、というのが本音。一生の素敵な思い出になりました。着の身着のままの格好ですが、改めてホームページや雑誌広告などで使わせて頂きたいと思っています。
平間さんのスタジオを出て約2時間。明日が初日の某アーティスト全国ツアーのゲネプロ(通しリハ)へ。
今回の狙いはデジタルミキシング環境にSV-192A/Dをインサートして音の厚み(倍音感)の向上と温度感の改善でありました。インサートONで2000人のホールのサウンドが一気に重心が下がりグルーブが上がる感じ。ドラムのキックの音の量感がまるで違うことに気付いたスタッフさんが"太いねえ"とわざわざ声を掛けにいらっしゃるほど。
この"真空管PA"、主に歌モノやアコースティック楽器のリニアライザーとして使われることが多いですが、オペレーターサイドのノウハウと経験が要るもののロックやファンク系にもよく使って頂いています。既に次のオファも入って来ていて楽器アンプやレコーディング用途だけでなく、これから音に拘るPAにも定番的に使って頂ける日が来る…かもしれません。
そんな訳で試聴会終わりで直ぐ東京へ戻るというアクロバティックな一週間余りが終わり、来週からはちょっと座って仕事できる時間も持てそう。体力的にはかなりキテますが、明日一日ホネ休めをさせて頂いて明後日から本格再始動!という感じでいこうかなと思っています。もうじき朝の5時…皆さんも良い週末を!