(1/28)甦ったパラゴン

今回の上京の総仕上げは横浜のYさん宅のパラゴン詣で。久しぶりの再会です。
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LM86BとSV-310を納めさせて頂いて暫く経った頃。Yさんから「片chの375(コンプレッションドライバー)が大音量時にビビってるみたいなんだよね」とご相談があったので、迷わずご紹介したのが山形の我が友「オーディオラボ オガワ」の佐藤さん。Yさんと相談して「どうせやるなら完璧を目指そう」ということになって、通常ですとユニット+ネットワークを外して送るのですが、今回はピアノ運送さんにお願いしてエンクロージャーも含めフルオーバーホールしようということになりました。運賃だけで立派なスピーカーが十分買える金額ですが、相手がパラゴンともなればお願いする側も覚悟が決まっていました。

暫くして佐藤さんから連絡があり、つぶさに状況を伺うと、単純な経年変化による劣化だけでなく、前オーナーさんが誰かに頼んだか、ご自分でやられたかは知る由もありませんが、かなり残念なメインテナンスがされていることが分かりました。例えばウーハーのエッジ張替えが非常に雑だったりエンクロージャーの接合部が内側からコーキング剤がベタベタに塗ってあったりとか・・・。佐藤さん曰く「高級PARAGONがこれでは本当にかわいそうですよ」(原文ママ)という状況でしたので、Yさんがパラゴンを買ったお店に連絡して販売前のチェックはどの程度されたのか確認したところ「アンプを繫いで音を出してまあ問題なかったのでそのままで・・・」という体たらく。これでは何を言っても始まらないので、エンクロージャーの完全オーバーホールは勿論、ユニットのリコーン,ネットワークのターミナル更新に至るまで、ありとあらゆるメインテナンス(新品復帰)を目指しました。

要した期間は1年弱。全国のオーディオマニアから信頼篤いオガワさんだから順番待ちも仕方ない・・・そう思いながらも実に長い時間でした。やっと久しぶりにその美しい外観(仕上げ)と再生音の素晴らしさに陶然としたひと時でした。
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ビビっていたと仰る375の帯域のキレの良さはまさにホーンスピーカーの本領発揮。理想スピーカー=巨大なフルレンジのようであるべき、を地でいく自然さとスケール感はパラゴンならではの稀有な世界。
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私が一番ビックリしたのはこのアングル。見えないところにも一切手を抜かない職人魂が背面の仕上げに現れています。元の状態を知っている私は最初、作り直したの?と思ったほどのピカピカの仕上げ。塗装もオリジナルと全く見分けがつかないほど近似しています。経年変化でMDFがボロボロと脱落している個体も多いパラゴンですが目止めも完璧。これからあと半世紀以上確実に使えるでしょう。
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ウチのLM86BとSV-310はパラゴンの後ろ側に鎮座。仰々しさがなくスッキリとしてインテリア的美しさを際立たせる配置。個人的にはどうしても見えるように置いてしまいそうで・・・笑。
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パラゴンが居ない間、留守をしっかり守ったJBL/アキュのマルチシステム。Yさんは"両方交互に聴くと、双方の良さを再確認出来て良いんだよね"とニッコリされていました。いろんなことがありましたが、結果的には大正解のパラゴンフルオーバーホール。もしお手持ちのスピーカーの状態に不安のある方は是非ご連絡下さい。しっかりサポートさせて頂きます!




by audiokaleidoscope | 2017-01-30 02:10 | オーディオ

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