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(10/11)真空管オーディオフェア無事終了です!

第22回真空管オーディオフェア無事終了しました。今回もとても楽しい2日間でした!
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いつもと変わらない風景ですが、今回はデモのやり方を大きく変えました。従来は各アンプの個性を最も良く伝える曲をセレクトし、その音質的特徴と音源の持ち味を重ねてデモすることが多かったのですが、今回は”大放談”方式と名付け、同じ曲,同じスピーカー,同じ音量で聴き較べることにより、アンプ(真空管)によってこんなに音が変わるんだ!ということをもっと直截的にお伝え出来ればと思ったのです。
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私どものブースは常にこんな感じでした。初日午前中が雨で祟られた関係で全体的には昨年よりも少ないのかな…と心配しましたが、来場者の皆さんの熱気で雨もお昼過ぎには止みました。

今回フェアにお越し下さったTさんからはメールで

今回、ヒアリング方式を従来のパターンから変更した点、大変良かったですね。
・機種の違い、
・出力管の球の違い
・回路方式の違い等々から
自分の好みに適したアンプは「これだ」という選択条件提供が従来より一層明確に行えたのではないでしょうか。
更に休憩時間を設けた点も大成功だと思います。

1616シリーズの集大成モデル「SV-1628D」は211の音質に感銘。デモ終了後、早速その場で注文しました。元々211の音質が好きで、35年前、三栄無線製のキットを組立、維持してはいるのですが電解コン不良、交換メンテを考えていたところでした。最近、サンバレーアンプの製品群は真空管アンプマニアの購買意欲を更に増す様なものが多くなり、今後も期待しているところです。

というメッセージも頂戴し、ホッとしているところです。また従来やっていなかった同一機種内でのリアルタイム真空管差し替え試聴にもトライ。例えばSV-P1616D/多極管仕様におけるEL34とKT88の大きな差、SV-1628Dにおける845と211が全く異なる音を聴かせる事実を居ながらにして確認頂けたのもMUSIC BIRDの収録を通じて学んだことの一つです。
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左が845,右が211.外見的には見分けがつかない両者ですが、高域が煌びやかで輝かしい音を聴かせる845に対して中域的で円やかな表現、言い換えればより三極管的な211の比較は多くの方にとって”耳に鱗”的な経験だったのではないでしょうか。特にGE VT-4C(1942)の音は本当に素晴らしかった。今後もこの差替えデモは是非続けていきたいと思った次第です。
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あとTさんのメールにも書いてあったインターバル。今までの私のデモはかなり長時間で且つ連続。お話したいこと、聴いて頂きたい音が余りに多くてお客さんはモノは十分に見られない、ホントは質問がいっぱいあったのに、それも無理…的な感覚があったようで、それを改善する為に今回は1テーマ1時間。最低でも20分の交流&質問タイムを設けて、皆さんとの双方向性を重視しました。これも良かったようでデモ後のインターバルは毎回こんな感じでした。さっきの曲はナニ?ハイレゾを良い音で鳴らす為の環境設定は?SV-○○でこんなタマを使いたいんだけど音はどう?…みたいな方と沢山交流出来たのは僥倖でした。
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これはSV-S1616Dのダイオードモジュールが5AR4とリプレイス出来る説明をしてるところだと思います。つい端折ってしまいがちな事ですが、こういう事の積み重ねで音がどんどん変わっていく、育っていくところが真空管アンプの醍醐味であり、それらの情報を一人でも多くの方とシェアすることの大切さに改めて気づきました。
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あとこれも新企画。”モノづくり相談コーナー”を設け、実際皆さんの目の前で手配線アンプの組立を実演。多くの方が興味深げに眺めながら、今ご自身が作っていらっしゃるアンプに関する質問などにお応え出来たと思います。Yさんの”半田付道場ビデオ”も大活躍でした。

その1~その5まであります!

その他、今回の目玉の一つが皆さんが大きな関心を寄せられたSV-P1616D/多極管仕様とTU-8340の対決でした。まだメーカーからも正式発表前の段階で音が聴けるなんてことは普通ではあり得ないこと。これも長きにに亘るエレキットと私どもの友好関係と先方のご厚意の賜物です。
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同じ多極管プッシュプル,同じUL接続。違うのはP1616Dが自己バイアスでTU-8340が固定バイアス(但し自動調整)というのとP1616Dが手配線でTU-8340が基板というモノづくりの考え方の違いでしょうか。今回TU-8340がKT88で素晴らしいパフォーマンスを聴かせてくれたので私どもとしてはサンバレーバージョン”TU-8340SV"を企画して標準球をKT88にする等の検討をしていきたいと思っています。発売は11月末を予定されているそうで、デビューが楽しみですね!
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あとは旗艦モデルのデモも大変好評でした。特にSV-396EQ+SV-300LB+SV-284Dの解像度の高いハイディフィニッションな音像とSV-310EQ+SV-310+SV-91Bの豊潤な中低域の余韻と包まれるような音場の対比は真空管アンプファンの夢の具現化の例示であったかもしれません。加えて言えばSV-8800SE。今回はKT120バージョンで聴いて頂きましたが、多極管プッシュプルでこれだけ中低域の密度感を聴けることを改めて確認頂くことが出来ました。
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そして今回のお楽しみタイムは四家さんのミニコンサートです。まずは私も音質面でサポートさせて頂いた四家さんの新譜”犬とたまねぎ”のご紹介。四家さんが首にかけているのは”犬たまタオル”です(笑)。

いよいよ演奏。今回は1700年代のヴィンテージチェロと現行のカーボンチェロの音の違いも披露して頂きました。バッハ/無伴奏,カザルス/鳥の歌に加え新譜から”真空管のなかの宇宙”と”盧舎那之泉”のソロバージョンを演奏。皆さん目を閉じて気持ち良さ気に聴いて下さいました。
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最後にお礼です。今回も沢山の差し入れや陣中見舞いを頂戴いたしました。直接ご挨拶を申し上げられなかった方々にはこの場をお借りして心より御礼申し上げます。また姿をお見かけしながらお話が出来なかった方も沢山いて少々残念でしたが、次回単独試聴会を来年2月に同じ場所で行わせて頂く予定ですので、是非その時ゆっくりやりましょう!

…そんな訳で今回は大きなトラブルなく(タマの差し替えの時に私が火傷した程度で)、無事真空管オーディオフェア出展を終えられましたことを報告申し上げます。どうも有難うございました!


by audiokaleidoscope | 2016-10-11 15:40 | オーディオ

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