NAGOYAウィメンズマラソンで賑わう名古屋で楽しみにしていた
演奏会。もう一つの目的はホワイエ(ロビー)でのオーディオデモでした。場所は
宗次ホール。佐藤勝重さん&根津理恵子さんのコンサートです。ここでデモをさせていただくのは三回目か四回目。今回も沢山のクラシックファンの皆さんと交流できて大変幸せな一日でした。
開演前、ピアノ調律中に撮影させて頂いた美しい宗次ホール。素晴らしい音響空間です。今回はフルコン2台(スタインウェイD-274/ヤマハCF-IIIS)。コンサートグランドピアノの最高峰をステージ上に2台用意したゴージャスなコンサートになりました。
ホワイエでは
Reference35をSV-S1616D(
多極管仕様/
300B仕様)2台でドライブする”パッシブバイアンプ”で鳴らします。ウーハー側は多極管(今回は6L6GC)でキッチリした音のエッジを、ツィーター側は300Bで響きと豊かな音場を出そうという狙い。目論見はバッチリ当たって勝重さんのピアノの音色の質感と余韻がかなり良い感じで再現出来たのではないかと…。
入力系は
SWD-CT10で192kHzのアップサンプリングした後、近日発売のニューDACで768kHzに更にサンプリングレートを上げて再生。これも相当効いたと思います。
これがスピーカー側の結線。パッシブバイアンプ駆動なので当然ツィーター/ウーハー間のショートバーは外します。因みに「パッシブバイアンプってナニ?」という方もいらっしゃると思いますので、旧店主日記から要点のみ再掲しておきます。
2005,10,14, Friday
パッシブバイアンプの効用
バイアンプというと「マルチは憧れるけど調整が大変で・・・」と逡巡される方も多いでしょう。私がやったのはSPの内蔵ネットワークをそのまま使って高音質化を図る「パッシブバイアンプ」です。皆さんのSPが2ウェイ以上で構成されているならチョイと後ろを見てみて下さい。2系統のSPターミナルが装備されている場合が多いんじゃないですか。でその2系統のターミナルがバスバーでショートされている。パッシブバイアンプはこのバスバーを外して低域と高域(ミッド以上)を別々のアンプでドライブしようという試みです。
まずバイアンプのメリットは何でしょう・・・これはエネルギーを一番食う低域を専用アンプでドライブすることによって、より彫りの深い締まった低域を獲得出来ること、また絶えず低域の大入力によって揺さぶられ不安定になる高域に専用アンプをあてがうことで透明感が向上し歪っぽさが取れます。また高域のレベル調整をもう少し細かく追い込みたいなあという場合、それぞれの(或いはどちらか一方の)パワーアンプに入力VOLが装備されていえば自分の思い通りのバランスが得られるのも朗報です。要は必要条件としてはプリ出力が2系統あること,パワーアンプにゲイン調整機能(入力VOL)が少なくとも片方に付いている事くらいでしょう。誰にも簡単に挑戦出来て音質を著しく向上できる極めて合理的なセットアップ法です。
オーディオに全く興味のない女性のお客さんが”良い音ですねえ”と声を掛けて下さったり、目にハンディキャップをお持ちの方が遠くから近づいてこられ、”ホンモノのピアノが鳴ってるかと思いました”なんて仰って下さったり。Reference35は6月発売ながらご予約も好調で喜んでいたのですが、今日更に音に対しての自信を深めることが出来ました。
これがBGM用に使わせて頂いた勝重さんの新譜販売コーナー。沢山お買い求めいただけて光栄でした!
終演後の勝重さんのサイン会。大人気!!!イケメンだけあって女性ファンが大多数でしたが、キット屋のお客さんも今回沢山集まって下さってチョットしたオフ会的な雰囲気もありました。
時々はこんな楽しい企画も良いものですね!またお手伝いさせて頂きたい…そんな一日でした。