金曜にアップさせて頂いた
東京試聴会の1コマ目(予約枠)の出足が好調でとても嬉しい気持ちです。前回は2時間デモだったのですが、今回は3時間に拡大したことが良かったのか、新製品に興味を持っていただけているのか…いずれにしてもデモさせていただく側としては精いっぱいやるだけです。
そういえばSV-S1616Dの完成連絡もかなり出揃ってきて、改めてどの辺りに苦労されたのかが分かってきました。嬉しかったのは
組立レポートが役に立ったと仰って下さった方が多かったこと。なかなか時間が取れなくて大変だったというのが本音ですが、今後もなるべくこういうプロセスを共有出来るようにしたいと思っています。出来上がった時の感動は何度味わっても良いものですし(笑)。
最近多極管仕様を完成されたAさんからは
各工程毎のチェックと最終配線完了時のチェックを徹底することで各部電圧も適正値内に収まり一発で完動してくれました。何度経験しても最初の灯入れの緊張感と音が出た時の感動はこの上ない喜びに満たされますね。出てきた音はまがいもないサンバレーサウンドで充分なゲインに裏打ちされた力強いアンプです。他社のアンプと比べるとVol位置が2ノッチ位は差が出ているようで8時位で充分な音圧が得られます。音はエッジがしっかりして立体的に音像が浮かびこれが本当のKT88の実力なんだということを実感させられました。
という嬉しいレポートとともに写真を頂きました。
ご立派なワイヤリングですね。JENSENの存在感が凄いです!!
これはMullard(復刻)EL34実装時の写真
つい先ほどまで復刻ムラードのEL34とKT88の聴き比べをしておりました。1616Dは球の違いをよく描き出すとの言葉通り違いがよくわかりました。球の良し悪しではなく特徴が良く出ていたのだな~という感じです。一聴して解ったのはEL34は音楽的に聴いていて非常に心地良いと言うことです。実に軽快で粘り気のある低音と高域のハイ抜けの良さが印象的です。響きは少なめで音像はややつるんとした感じですが、深々としたチェロの胴鳴りとソプラノの天井まで抜けてゆく感じは大変素晴らしかったです。
これに対してKT88は同じVol.位置でもやや声量があり響きが多めで音像はやや毛羽立った印象です。また、EL34に比べて前後方向に音場が広く展開し奥行き感がありあります。そのせいもあってか、音が2歩くらい近い感じでSPの面一くらいまでグッと音がせり出してくる感じです。
言葉が適切ではないかもしれませんが、EL34はリラックスして純粋に音楽を楽しむのに向いており、KT88はオーディオ的にも聴いていて楽しいという印象です。
というコメントをいただいていますので併せてご紹介しておきます。
第二でも今日はKT150仕様でドライブしている訳ですが、正直ここまで鳴るか!というのが偽らざる印象。オートグラフ=大型直熱三極管で朗々と鳴らすのが常道というイメージがありますが、KT150で鳴らすと繊細感と音の拡がりが増して、凄みは後退するものの、上品さが1ランク上がったように感じられます。ローコストモデルでありながらここまでしっかりと個性を表出しながら鳴ることに正直私自身が一番驚いているというのが正しいかもしれません。
2月の試聴会ではS1616(=シングルいろいろ)の兄貴分P1616(=プッシュいろいろ)の音も聴いていただけるように現在準備中。あと一か月しかありませんが、時間のある限り色々と工夫して当日を迎えたいと思います。どうぞお楽しみに!