(12/29)不安と感動の共有

今日は会社で3人の方とお会いして楽しいひと時を過ごさせて頂きました。”では良いお年を!”というご挨拶が自然と出てくる、そんな12月29日。

メールや電話では次々にアンプ完成のご連絡を頂戴しています。”出来た!”という快哉を伺う嬉しさは格別なもの。この仕事をやっていて一番苦労が報われる瞬間といいますか…。

SV-501SEをご注文下さったKさんからは

2か月ほどで順調に完成しました。初めてのアンプ製作だったので不安でしたが、電圧チェックも一発でクリアしました。スピーカーはタンノイ INPULSE12。30歳近くになります。最初の印象は、中低域のパワーと 奥行き感があり、特に中低域のしっかりした音は予測を越えた満足感があります。
b0350085_07053429.jpg
という嬉しいレポートを頂きました。

またSV-S1616D(300B仕様)を見事完成されたMさんからは

ぶ厚い組立説明書を最初見たときは、自分に出来るのか、と不安にかられましたが、やってみると少しづつ形になっていくことが嬉しくて大橋さんがブログに書いていらっしゃったとおり寝る時間も惜しんで一気に作ってしまいました。その昔に6BQ5シングルのキットを制作したことはありますが憧れの300Bはもちろんこれが初めてでしたし、本格的な手配線モデルは今までやったことがなかったのですが、分かりやすい説明書のおかげで無事完成させることが出来ました。この説明書は300Bだけでなく2A3やKT88などの回路の勉強にもなるので、今後も大切に保管しようと思っています。

大変だったのがシールド線の処理でした。被膜をむくときに何度も失敗しました。あとは電源部のハンダ作業がシャーシに直接だったのでところどころケーブルの被膜を溶かしてしまいました。でも組立説明書と大橋さんの製作記を同時に見ながら進めることが出来たのでまあまあ奇麗に出来た思います。

プスバン300Bは噂通り作りもよく、音も気品があるというか良い音ですね。憧れの300Bアンプを自分で作ることが出来て今は充実感でいっぱいです。ありがとうございました。

というご連絡を頂きました。Mさんにはすぐにお礼の電話を申し上げていろいろとお話を伺ったのですが、これは一つ皆さんと共有しておいた方がいいかな、と思うことがありましたので書いておきましょう。他のお客さまからも同様のお問い合わせを頂いておりましたので…。

何かというと”電源を入れた時、一瞬パッとタマが明るく光るんだよね。これって大丈夫なのかなあ…”というもの。全部光るならともかく特定の真空管(それもMT管だけ)に発生する現象なので、心配も無理からぬこと。余りに日常的な現象的なのでマニュアルにも書き漏らしましたが、これは”フラッシング”と呼ぶ現象で真空管の異常ではありません。旧店主日記でこれについて言及していますので抜粋して再掲しておきます。

2007,11,01, Thursday
「フラッシング」って何?

「コールドスタート」時(真空管が冷えた状態で電源を投入した時)に一瞬、真空管内部がパッと明滅する現象です。これはフィリップス系の球だけでなくドイツの球でもロシアの球でも、割合は低くなりますがチェコ球,中国球でもMT双三極管でしばしば認められる共通した現象なのです。

原理的には冷えた状態で内部抵抗の低いヒータに一瞬突入的に電流が流れヒータがコンマ何秒か明るく光るというものですが、直ぐにヒータの温度が上昇しヒータの内部抵抗も上がって電流値が適正化するという現象です。ヒータの内部抵抗のばらつきから起こる現象である訳ですが、割合としてはメーカによりさまざまですが一時期のSIEMENS球では大半がフラッシングを起こしましたし、MullardやEiの球も半分以上は光ります。勿論これは異常ではありませんので心配ありませんが確かに最初はドキッとするかもしれません。「あ、球切れか!」という心配された方もおられる筈です。

出力管や整流管でヒータ電流が1A以上の球ではフラッシングが起こることはありません(少なくとも私は見たことがない)。つまり小電流のMT管では普通に見られる現象で何の心配もないという事だけ覚えておいて下さい。勿論全数チェック済で出荷されますが、フラッシングの有無は選別項目に入っておりませんので例えば2本お求めの場合、片方は光るが片方は何とも無い、という場合もありますことを予めご了承頂ければ幸いです。こういう事も知っているのと知らないのでは大きな違いですから、ご存じなかった方は是非これを機会に「フラッシング」、覚えて下さいね。

…今となっては当たり前の事でも私も初めてフラッシュ体験したときはビビリました(笑)。もし他のことでも何かお気づきのことがあればお気軽にメールでご連絡下さい。おそらく今日も津々浦々で沢山の方がハンダごてを握っておられる筈。皆さんのご健闘を心よりお祈りしています!!




by audiokaleidoscope | 2015-12-30 07:40 | オーディオ

SUNVALLEY audio公式ブログです。新製品情報,イベント情報などの新着情報のほか、真空管オーディオ愛好家の皆様に向けた耳寄り情報を発信して参ります。


by SUNVALLEY audio
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31