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(12/18)SV-S1616D_多極管仕様の製作(その3)

いよいよ締切迫る!…という感じでリスタートした製作。前回はサブプレートまで行きましたので、続きはシャーシへの機構部品の取り付けからです。
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電源スイッチの注意事項は2つ。ONが上側。あとは軸が飛び出すとカッコ悪いのでナットで出シロを調整してツライチにすることです。
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続いてスピーカーターミナルの固定です。入出力端子は触る頻度も高いのでボックスドライバーでしっかり固定したいものです。
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これはヒューズホルダーです。時々”ヒューズホルダーを留めるナットが欠品なんですが”とご連絡を下さるお客さんがいるのですが、上の写真のように本体に樹脂ナットがついているので、外してから使って下さい。パッと見、一体に見えるので分かりにくいんですね、これが。
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機構部品が取りつきました。入力はR(右)チャンネルが下側になるようにしましょう。ACインレットは切欠き側を上にすると実体図とマッチングします。
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次は出力トランスのケース。Lアングルをケースに留めるのですが、ここのビスが”特平”という特殊なものですので間違わないように注意します。
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まず出力トランス本体を固定。向きは実体配線図を参考にして逆向きにならないように注意しましょう。
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ケースがつきました。だんだんとアンプを作っている気分が高まってきます!
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トランスケースは継ぎ目がリアパネル側になるようにします。
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そして最も重量のある電源トランスを取り付けるのですが…。
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気を付けたいのが、電源トランスからのリード線を絶対に噛み込んだまま固定しないこと。気づかないうちにやってしまうケースが結構あるのです。最悪の場合ショートによって電源トランスが破壊というパターンもありますので、仮留めしたらリードを引き出してみて各色同じ長さで出ているか確認しましょう。
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いよいよ内部配線スタート。まずは出力トランス周りから…実はこの辺りから”神が下りてきて”、写真の枚数がちょっと減りますがご容赦下さい。”ランナーズハイ”という言葉がありますが、最初苦しかったのがだんだんと無我の境地に入ってきて次第に不思議な昂揚感と極めて高い集中力に支配されて時を忘れる状態です。よく”一旦コテを持つと寝食を忘れちゃう”なんてお話を伺いますが、まさにそれが”降臨モード”に自分が突入したということなんですね。

そういえば先日ドイツの人が”クラフトセラピー”なる言葉を教えてくれました。モノづくりに没頭することで人間が本来持っている自然治癒力が高まる…とか。確かにいろんなことを全部忘れさせてくれる何かがありますね。
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電源部を作ります。これは極めて重要なアースポイント部分。ダイオードモジュール用ソケット脇ですが、アースを盤石にするために”歯付座金(皿型)を入れます。これには裏表があるので注意。ヒトデの足がメインシャーシ側になることでガッチリ食い込んでアースもバッチリです。
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チョークコイルを内側につけてトランス周りの配線がいよいよ始まるところです。
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これは整流管周りですね。配線が混み合う部分は要所要所バインドしながら作業を進めると見た目も綺麗になります。
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配線が終わったら電源πフィルター用のケミコンを配置。抵抗類と接触しないように少し浮かせて実装します。

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全体の配線がひと通り終わったところです。あとはハンダ忘れ箇所がないか、よ~く確認しましょう。恥ずかしながら私も一か所見落としていました!この位出来上がってくると、気が急くというか仕事が雑になるというか、見落とし部分が出てきがちです。こんな時はしっかりインターバルを取って、キチンとチェックすることを励行したいものです。
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そういえば入力に使うシールド線。普通の被覆線と異なり外来のノイズをカットするシールド(網線)が追加されています。パッと見ただけでは見分けがつかずに"どれがシールド線なのかわからない”という方もおられます。線材の断面をよくみると同心円状に芯線とシールドが見えると思いますので、ご注意頂ければと思います。写真はシールド部分を撚ってハンダメッキしたところ。入力RCA→ヴォリューム→初段グリッドまでの配線に使用します。
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という訳で午前5時完成!はぁ~間に合って良かった(笑)。今回マニュアルの文言,図面のチェックをしながらの作業でしたので15時間くらいかかりました。でも手配線キットが如何に創造的で楽しいものであることを再確認しました。
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早速波形確認。ゲインOK!出力OK!
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Svetlana(ウイングドC)6L6GCで鳴らしています。ダイオードモジュールを5AR4に替えるとシットリとして音のグレードが確実に1ランクアップすることを再確認。

毎回、新製品の出荷前組立確認はスタッフが必ずやるのですが、"1616Dはワタシがやるから!”と宣言して、ずっと楽しみにしていました。きっと皆さんにも喜んで頂ける…そんな想いを持てた幸せなひと時でした。




by audiokaleidoscope | 2015-12-18 16:39 | オーディオ

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