キット屋ショールームは単に製品の音を聴く場所ではなく、時にお客さん同士の交流の場として間もなく12年になろうとしています。恒例となりつつあるショールーム開放日では音を聴くのと同じくらいオーディオ仲間との交流を楽しむ目的でいらっしゃる方も少なくありません。そんな中で自然発生的に始まったスワップミート。時に物々交換であったり愛機の売買で盛り上がったり。そんな中、今日は”欲しい方がいらっしゃったら是非”というアンプとスピーカーの持ち込み物件をご紹介します。
まずはこれ。
Tannoy Stirling HW(’88年頃:定価396,000円)です。
ハカマ(専用スタンド)はありません。StirlingはTWW('90年代終わり頃)まで専用スタンドと本体がセパレートできる仕様となっていましたが、この専用スタンドは使いこなしが難しく、しばしば共振が発生し音のクリアネスが後退したり数百Hzでブーミングが起きたりして別のスタンドに替える方が多いことでも知られています。Fさんもハカマは使っておられませんでしたので本体のみの譲渡となるそうです。
当時のStirlingは簡単に密閉/開放(スリット)をモード変更出来るところが大きな特徴でした。タンノイらしい間接音が欲しい場合は開放,締まった音が欲しい場合は密閉モードがお奨めです。
ユニットの状態。昨日お話に出たウレタンエッジではありませんのでピンピンです。40Hz~10kHzのワーブルトーン/20Hz~20kHzのシングルトーンをスウィープして確認しましたが、同軸ユニットに見られる高域側の偏心も見られずビビリは皆無ですし、クロスオーバー周波数の左右偏差も認められませんでした。
ペアになるアンプは
Triode VP-20 Anniversary(新品同様:定価216,000円)です。
トライオードさんの20周年記念製品(120台限定)で確か予約で完売になってしまった2A3プッシュプル。出力管は”2A3C”で300Bと同じ外観ですから、パッと見ると300Bプッシュプルと見間違う方もおられるかもしれません。
VP-20+Stirling HWの組み合わせは意外なほどフレッシュでありながら紛うことなきタンノイサウンド。直熱管アンプでしか味わえない解れ感と透明感を味わっていただけます。一年間頑張った自分へのご褒美セットとしてもお奨めですね!
半年ほど前に
IIILZを紹介したときと同様、直接(当社を経由せずに)セットで27万(+送料がかかる場合は実費)で譲れれば…とのこと。ご興味ある方は下のコメント欄に返信用メールアドレスを添えてご一報頂ければ幸いです。非公開で対応しますので。