今日はDMM.make.AKIBAの一周年イベント。"時代の突端"という言葉があるとすれば、ここはまさにそんな場所。"モノづくり"という言葉の先にある"夢"をシェアするところ。
カリスマ的なアプリ開発者やクリエーターと言われる人たちが一つの場所に集い、繋がる様を目の当たりにしてアナログ&アナクロの極致である真空管アンプキットという私どものスタンスに初めは微かなアウェー感を感じていたのですが、最前線のデジタルチルドレン達が"真空管ですかぁ…新しいですねえ!"、"結局ここに還っていくんですねえ"!"なんてそれぞれの言葉で声をかけて頂いてとても温かい気持ち…不思議な連帯感に包まれた一日でした。
会場の様子を少し振り返っておきます。
テーブル一つのキット屋ブース。聞いたこともないICT用語やプログラミング言語に関する話題が飛び交う傍らピアノジャズを小音量で…。
超ハイテクと超ローテクが同居する不思議な感覚。或る意味奇天烈な人たちが作る奇天烈なモノにも負けない真空管の存在感。敢えて言えばここで産まれるものは、未だ実態の希薄な陽炎(かげろう)のような未分化のモノたち…巨大なプロフィットを産むかもしれないし、誰も見向きもしないかもしれない、その微かな危うさのような感覚のなかで100年の歴史を持つ真空管アンプが今なお生き残っている痛快さも或るインパクトと共に受け入れて頂けたように思います。
国境なき起業家たちのプレゼン。英語,日本語が飛び交うボーダーレスな感覚。みんな穏やかでにこやかでいながら明確なビジョンと良い意味でのハングリーさを感じました。
TV局などマスコミがが取材に来ていましたが、大きな注目を集めていたのはロボット系。コンピューターと3Dプリンターの連携によってモノづくりのプロセスが大きく変化しているんだなあ、と改めて感じました。図面を書いて手作りで何か月も掛かってモックアップを作って修正して…というのは既に過去の話になっているのかもしれません。
若き起業家が投資家に売り込む光景も随所で。志(こころざし)を持った人たちがチャンスを掴もうと頑張っている、その情熱は本当に素晴しかったです。
隣室ではホリエモンさん達のトークセッション。"自分だったら次にどんなモノをつくる?"的なテーマだったようです。
今日は色んな方々とお話させて頂きましたが、面白かったのがこれ。"ウダー"というれっきとした楽器です。これまで何度もTV等で取り上げられているようですから、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、"なにコレ?"というかたは
こちらをご覧ください。
…という訳で非常に刺激的な一日でした。カルチャーとテクノロジーのインキュベーター(孵化器)であるDMM.make AKIBAとは今後も何らかの形で繋がっていきたいと思います。刺激を沢山いただいて、自分にも何か面白いことが出来そう(しなくては!)…そんなことを強く感じた今日でした。