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(11/5_1)TU-8200SVです!

SV-S1616D狂想曲が続く中で、ちょっとした異変が…。

今まで長いこと、この仕事をしてきて同製品(シリーズ)で真空管がチョイスできるキットの場合、須(すべから)く300Bが圧倒的多数という状態だったのが、1616Dに関しては多極管仕様が300B仕様とほぼ同数という恐るべき途中結果が…。それも球はKT150を選ぶ方が大半という未曽有の状態となっています。

いままでKT88アンプ(特にシングルでは)KT120,KT150に対応しているものが少数ということも遠因の一つだとは思いますが現行ビーム管の頂点ともいえるKT150がこのクラスのキットで使えるという誤算によって齎された"番狂わせ"といえるかもしれません。

ところで、現在のところお問い合わせが多いのが"たとえばKT88バージョンを買った場合、300B仕様等の別バージョンの回路図などはついてるの?"という内容です。これについては製品企画当初から"いろいろ楽しめる"ことを最大のテーマとしてきたので、どのバージョンを買っても全ての仕様が分かる(あとで改造出来る)"完全版マニュアル"(全バージョン網羅)が付属します。そのためマニュアルが下手すると50ページぐらいになってしまうのではないかという心配もありますが(笑)。

更にいえば購入後、300B→2A3,2A3→多極管,多極管→300B…という具合に仕様変更するための"載せ替えパーツセット"もご用意する予定です。こうすれば最初KT150仕様で作っておいて、後で300B仕様にしよう、なんて事も容易にできてしまう訳。私が昔"こんなキットがあったらいいな"をまさに実現するつもりです。

SV-S1616Dはトータルでは中級の難易度ですが、初めて手配線に挑戦!という方にも無理なく作り上げられることをイメージしています。真空管アンプの"案ずるより産むが易し"を体現したいと思っていますので、どうぞお楽しみに!

でも"まずは基板の方がいいかなあ?"という方に今日はご案内です。
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今年はエレキットから暮れの新製品が出ないようなので、何かコラボモデルでもやらない?と声を掛けて実現したのがこれ!ベストセラー"TU-8200"のKT88仕様(キット屋専売)モデル"TU-8200SV"です。実はこれには伏線があって、TU-8200をお求めになった方の多くが結局KT88で使っておられることが分かったから。ビーム管のキングとして長い間君臨してきたKT88を使ってみたいという方が多いのは無理からぬことです。じゃあ、最初からKT88をつけて差し上げよう、というのが企画の発端です。

ではKT88は何をつけるか?…そこでさらに市場のリサーチをかけたところ現在最もHOTなKT88が"Gold Lion KT88"であることが分かりました。
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ご覧のとおり美麗な球ですので人気が出るのは或る意味当然かも。TU-8200SVでは標準でこの球をお付けします。少なくとも初回ロットに関してはGold Lionで決定です。価格は未定ですが税・送料を入れて5万円(台)に収まるよう頑張っていますが、正式発表まであと一週間ほど時間をいただきたいと思います。いずれにしてもベストを尽くしますので。

さて手配線か、プリント基板か…?そこで悩まれる方も多いかもしれませんね。結論は皆さん自身の心の中にある訳ですが、モノづくりそのものを楽しみたいのであれば是非手配線にチャレンジしていただきたいと思いますし、再現性と安心感を重視されるのであれば基板も良いと思います。

いずれにしても出来合いの完成品では絶対に味わえない感動と無上の達成感をお約束します。是非今年の冬休みの自由研究に一台どうぞ!




by audiokaleidoscope | 2015-11-05 20:48 | オーディオ

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