(10/29_1)タマくらべ
2015年 10月 30日

これは以前”ようこそ!オーディオルーム”で一時期やっていた”パワーアンプ出力を電圧変換してミキサーへ送る”という離れワザで、つまりリスナーの皆さんのスピーカーの音を300Bサウンドにしちゃいましょう!というアイディアです。もちろんMUSIC BIRD初。
先ずはTRV-A300SERの標準300B(曙光300B-98)で聴いたあと、同じ曲をPSVANE WE300B仕様にして比較試聴。チューナーをお持ちの方はオンエア(12/11)を耳をかっぽじって聴かなくても直ぐにその差が分かる音の違いがスタジオのモニタースピーカーから聴こえてきてスタジオ内一同”おぉ~!”。間接音的余韻,何より音の細やかさ…Western Electric 300Bと同方式のフックフィラメントのみが持つ響きの豊かさが現れました。これは値段が倍(以上)しても欲しくなるよね、という部分で満場一致。
次にそのPSVANE仕様のA300SERとSV-501SEを比較。A300SERがプリメインということもあって少しゲインが高めだったのでプレイバックレベルに少し差異が出ましたが、Prime300Bver.5のフックフィラメントと極薄ガラスのベルシェイプの良さがしっかり出てくれたのではないかと思います。
今回PSVANEとPrime/ver.5を比較して初めて思ったことは、ハイコントラストで上方リニア(ハイパワー向き)なのがPSVANEでPrime/ver.5は下方リニア(ローレベルの再現性)と音場の開放感が特徴であるということ。いままでずっと自分の耳でヴォイシング(音決め)をやってきて、他社さんのアンプとの比較において自社のアンプを俯瞰したことがあまりありませんでしたが、同じ300Bシングルでも音が違うのは当然だし、使う真空管によってもニュアンスが変化するのも当たり前だな、と感じた次第です。
今回、双方のアンプの個性と魅力を再確認したところで、”やっぱり優劣じゃないんですよ!オーディオはね。好きな音を楽しめば良いんですよ”というところで一致しました。よく同業者=商売ガタキみたいな言い方をする方がいらっしゃいますが、皆真空管が好きで、音楽が好きな仲間のようなもの。特に山崎さんには起業の頃から支えていただいてきた大切な先輩でもあり、アドバイザーでもあります。
”大放談!”は今後少しづつ、こんな感じのオーディオ(真空管)ネタに振っていく予定ですので、是非ご期待下さい。放送で比較試聴が出来ちゃうなんて最高ですよね!
