(9/3)開発コード”S1616”=シングルいろいろ
2015年 09月 04日
毎年お盆明け~9月の中旬までは比較的ゆったりしているのが例年の流れなのですが、今年は10月にSV-284Dが出荷開始、その後年末に1機種、加えて3月初めにもう1機種…つまり合計3機種の準備が目下パラレルで進んでいて、かなりのパニック状態です。
量産(製造)期間が約2.5ヶ月。マニュアル等の販売準備でプラス半月ぐらい…ということは暮れに間に合わせようと思うと、今月中旬までに様々な段取りが終わっていないといけません。そういう意味では現在一番神経戦というか消耗戦というか…そんな感じです。
昨日から試作パーツの仮組みが始まったこのアンプ…詳しくは未だお話出来ませんので途中の写真だけ。

ここ2年ばかり基板アンプで且つ電源部,高圧部が組立済の簡単キットばかりが続いたこともありますが、やはり真空管アンプの原点であり、完全バラバラのオール手配線キットの灯を消してはならない!…そういう意思を改めて明確にする為に今年度の新製品に急遽加えて開発しているのが、このアンプなのです。
開発コードは”S1616”…言い換えれば”シングルいろいろ”キットです。何がイロイロかは来月の真空管オーディオフェアで明らかになりますが、平たく言えば色々な楽しみ方が可能なシングルアンプのキットですよ!という意味。ヤグラを組んでダイナミックに配線を進めていくのは確かに大変ではありますが、真空管アンプづくりの醍醐味でもあります。
サブシャーシ化して予備加工がし易いように工夫したり、どう引き廻せば製作が楽で特性的にも良好になるか…今のうちに出来る検討は全てクリアしておかねばなりません。今回仮組セットは4台。つまり4パターンのイロイロは想定されている訳で、これは非常に面白いアンプになりそう!と感じています。
暫くの間、キット屋は不夜城になるかもしれませんが予定通りのスケジュールで出荷できるよう全員で頑張っています。乞うご期待ですよ、これは!
