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(8/11)ジャズ喫茶"K”

皆さん、こんにちは。昨日,今日と平日ということもあってかなり電話が入ってきます。今日も家を出て高速に乗る寸前にスクランブル出動を要する内容の電話を頂いたので意を決し、同乗者に事情を説明して踵(きびす)を返し会社へ帰還しました。モヤモヤしながら出かけても楽しくないので、これで良かったと納得。

今日のネタは昨日のKさん宅でのひと時のことを書いておきます。Kさんは長くJBL4430を愛用され、リアルな低音再生に情熱を燃やしてきた方。Kさんと話し合ってSV-192PRO+SV-8800SE(KT120仕様)で骨太でありながら密度感高く情報量の高いジャズ再生を共に目指してきました。

そんなKさんから電話でスピーカーをALTECクレシェンド(604E)に替えたと伺って誰よりも驚いた私。同じフロアスピーカーシステムでありながらJBLとALTECでは全くと言っていいほど音楽の描き出し方が異なるからです。

特に低域…JBLの”持続する低音”に対してALTECのそれは軽やかでハイスピード…敢えて言うならJBL派は”ALTECは低音が足らない”、ALTEC派は”JBLは肝心な中域が引っ込んで聴こえる”という派閥を形成してきたといってもいいでしょう。それほどまでに異なる二つの個性に対してKさんはどう対峙し、どう折り合いをつけるのか…少なからず気になっていたのです。結果次第ではアンプもSV-2300LMあたりの三極管PPで低域の膨らみを加える方法もあるな…と思いながら先ずはKさん自身の感想を伺おうと考えました。
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これが新たな主役を迎えたKさんのリスニングスペース。家具調のクレシェンドの意匠がお気に入りの様子。
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サランネットを外して現れた604E。新品同様のミントコンディションです。
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クレシェンドを支える脇役たち。プリはユニゾン・リサーチのMistero。横置きのランドセル(LM755A仕様)も良い感じ!

早速音を聴かせて頂くと、紛うことなきALTECサウンド!俗にいうALTECのネガティブな側面はリジッドで大型エンクロージャーに入ったクレシェンドには無縁であることを確認し、まずはひと安心です。Kさんも”金管の中高域が今まで以上に前に出てゴキゲンなんですよ!”とご満悦の様子でした。悪いところをほじくり出してアレコレ悩むのでなく、Kさんのように良い所を引き出して評価出来る主を得て、クレシェンドも幸せです。

心なしか以前と聴く音楽自体も変わってきているのがオーディオの面白いところ。知ってか知らずか50年代の王道ジャズが中心になっていて、ALTECらしさが十二分に発揮されています。面白いなと感じたのがMiles Davisの”SO WHAT”(KIND OF BLUE)におけるJimmy Cobb のシンバルが当初604Eの下側に定位していたのですが、高域を僅かに絞った方が定位が適正化されたこと。恐らくネットワークの位相回転に起因するものであろうかと思いますが単純なエネルギー調整だけではないオーディオの奥深さを見た想いです。

短い時間ではありましたが、オーディオ的には一層ヴィンテージ的芳香が増し、極上のジャズ喫茶の特等席に居るような至福のひと時でした。Kさんに”この音が出ちゃうとアナログやってみたくなりません?”と伺うと”いやあ…”と仰りながらも満更ではない感じでしたので、”ジャズ喫茶K”から針音が聴こえる日もそう遠くないことかもしれません。



by audiokaleidoscope | 2015-08-11 18:38 | オーディオ

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