(5/19)音楽の森へ…
2015年 05月 20日
毎月20日頃になると段々収録の事が気になってきます。”ようこそ!オーディオルーム”が下旬,”真空管・オーディオ大放談”が月初…だいたいこんな収録スケジュールになっている訳ですが、一番頭を悩ませるのが事前準備です。”そんな大したことはやってないじゃないか…単に音楽かけて喋ってるだけだろ!?”と言われればその通り。その”単に…”に色々と知恵を絞っているのです、こう見えて(笑)。
”ようこそ”と”大放談”は似たようなことをやっているように見えて実はプロセスが全く違います。”大放談”の方は”ヒト”(ゲスト)が柱。ゲストが決まると、もう殆ど流れというかストーリーが頭にスッと浮かびます。私の役目はゲストの持ち味や人間的魅力をどれだけ引き出してお伝え出来るかということ。勿論ゲスト選びは毎回悩む訳ですが…。
対して”ようこそ”の方はテーマ主体。5月のテーマ”開放日音源特集”の前は”モーツァルト”,その前は”ショパン”…テーマを決めてゲストをお招きするか独りでやるか考えて掛ける曲を考えて構成を検討する…2時間番組の”大放談”よりも1時間番組の”ようこそ”の方が色んな意味で考えることが多いのです。
6月の”ようこそ”どうしようかな・・・千葉”出前”開放日では音源をお借り出来なかったので先月の続きは出来ません。何でもそうですが”折角やらせていただくのだから良いものを”と考えながら、番組の構成に限らず、仕事で迷ったり、その他の事で考え事がある時に必ず私が立ち寄る”宿り木”のような場所へ昨日フラッと寄ってみました。

単純計算で一枚40分として2万枚といえば約13000時間。毎日3時間欠かさず聴いても全部聴くのに12年ぐらい掛かる…それぞれの音楽が針を下される日を待ちながら静かに此処で眠っている…そう考えるだけで天空の星を眺めるような、或いは深い森に分け入ったような”無”の境地になります。そして目に入ったジャケットやタイトルが何か自分にメッセージを送ってくることがあるのです。今日も何枚かのレコードを”私を聴いてくれ”と言っているように感じました。
今回の”ようこそ”では初のパワーアンプ出力をミキサーへ送るという大挑戦をやってみようと決めているので、上手く行くかどうかは別としてハード的には決まり。あとは肝心のテーマです。今日”音楽の森”を歩いて幾つかのビビビ…を感じましたので早々に内容を決めて収録に臨むつもりです…この文章を書きながら自分の中ではほぼ固まりました(笑)。
元々”ようこそ”を始める時、当時の担当Dからは”毎日いろんな方が試聴にいらっしゃって色んな音源を色んな音で聴きながら色んな話をする訳じゃないですか。その感じが欲しいんです…”的なことを言われたことを思い出します。勿論お客さんとのやりとりをそのまま放送する訳にはいかないので、そのエッセンスをお伝えすべく、これからも楽しいテーマ選びをしていこうと思っています。どうぞご期待下さい!
