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(5/18)続編~では何故真空管アンプを選ぶのか?

皆さん、こんにちは。早速ですが昨日の件、「スピーカーとアンプの値段がバランスしていないのでは?本当に大丈夫なんですか?」というご意見がちらほら…。これまでも旧店主日記,旧コラムを書いていた頃からこの手のお話は何度も伺いました。

昔からオーディオには色々な「神話」があります。トータル予算が100万なら半分(50万)をスピーカー,4割(40万)をエレクトロニクス,のこり1割(10万)がケーブル…的な。これはこれで一つの目安としては間違っていないと思いますし、オーディオにおける主役がスピーカーであるという店には共感も出来る主張です。

しかしながら、そう考えると昨日のNさんのパターンで言えばSV-8800SEの価格では桁が一つ足りません(笑)。プリ,パワーを同額で計算してもそれぞれ200万ぐらいの機器が必要になる計算になります。皆さんもそう考えられるでしょうか?
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この写真は…と言いますと今から2年ほど前、京都のO邸にお邪魔した時のスナップです。スピーカーはタンノイのカンタベリーでした。Nさんのパターンは上記の”5:4:1の法則”どころか、更に突き抜けた機器の組合せを実践されており、確かデジタル系(トランスポート,DAC,マスタークロック,アップサンプラー)は全てdcS社のScarlattiシリーズという凄さに加え、フォノEQ,プリ,パワーは全てFM acousticsで統一されており、実にエレクトロニクス系でスピーカーの10倍(以上?)の投資をされてきた方。

そんなOさんが真空管アンプを選ぶに至った経緯…それは”半導体機器で真空管のような音を出すことが出来ないかというと私は出来ると思います。ただ非常にコストがかかるんです。あと機器の組合せが極めて難しい…。”と仰ったことが非常に印象的でした。確かにOさんのシステムはケーブル1本で大きく音が変化する高忠実さを有しながらも、極めてクリティカルなバランスの上に成り立っている…そういう側面がありました。その点、真空管アンプの音の自然さ、鷹揚さが多くの現代ハイエンドスピーカーのユーザーさんにとってOさんと同様に大きな魅力であることは容易に想像ができます。それは”音楽との距離感”の違いと言い換えてもいいかもしれません。

結果OさんはSV-310EQ+SV-310+LM91Aの真空管システムを構築されました。”既存の半導体システムも良いが、タマの音も非常に気に入っている”…というご連絡を頂いて本当に嬉しかったことを覚えています。

真空管アンプの良さはその”素材感”にあり、と言えるかもしれません。オーディオを料理に喩えるならば、満艦飾のフルコースも良いけれど、精進料理の一汁二菜にこそお米や野菜の本当の味わいや、その時々の季節感を感じる…という方も少なからずいらっしゃる、というお話です。

オーディオを物理特性や価格という呪縛から離れることで見えてくるものがあります。それは「真空管アンプの楽器性」という言葉で総括出来るのかもしれません。

ちょうどこのブログを書きながら電話が鳴りました。Wilson AudioのSystem5用の真空管アンプは何か良いだろう?…というお問い合わせです。皆さんならどのアンプをお奨めになるでしょうか。それぞれの答えにその人の音楽観,オーディオ観が秘められているのです。




by audiokaleidoscope | 2015-05-18 16:05 | オーディオ

SUNVALLEY audio公式ブログです。新製品情報,イベント情報などの新着情報のほか、真空管オーディオ愛好家の皆様に向けた耳寄り情報を発信して参ります。


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