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(4/20)ベルトドライブが好まれる理由

皆さん、こんにちは。

早速ですが私どもにとっては欠かせないCECさんからCDトランスポートの新製品のリリースと出来立てホヤホヤのデモ機が今日届きました。

品番は「TL5」。TL3Nのディフュージョンラインということになります。定価がTL3Nよりかなりお値打ちになっている代わりにマスタークロック入力が除かれているのが主な変更点です。私どもの販売価格は10万円強になるものと思います。4月下旬出荷開始とのことですので、間もなくHPでもご紹介できる見込みです。因みにTL3Nは既にメーカー出荷完了で、既に私どもの在庫も限られていますので、マスタークロックによる同期効果による超高音質再生を望まれる方にはお早目の確保をお奨めします。

コストダウンに伴う音質の変化が気になるところですが、最も重要なドライブ(メカ)がTL3Nと同じ供給元と伺って納得。またTL5の改善点としては皆さん自身がベルト交換が出来るようになったことで、ベルト単体での供給もされるとのこと。アナログプレーヤーのようにCDプレーヤーのメンテナンスが出来るというのは嬉しいことですね。
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早速試聴室で音の確認を行いうことにしました。さあ、どんな音か・・・。試聴ソースは”モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 K.299”。”マイスター”レーベルならではのワンポイントマイクレコーディング音源で、機器による音質の違いを知るには格好の音源の一つです。ハイレゾ版もあります(96kHz/24bit)。
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転載許諾:e-onkyo music


TL3Nと比較するとかなり出音が異なります。TL3Nでは細やかさとクリアネスが際立っていたのがTL5に替えるとザックリした倍音感と共に重心が下がり全体に円やかさな表現に・・・。音場の広さ,奥行感ではTL3N、密度感と聴き易さではTL5というところでしょうか。トータルの声量感はTL5の方が上ですが、いずれにしてもベルトドライブならではの滑らかさがしっかりと受け継がれていて安心しました。

ところでアナログプレーヤーの時代から何故ベルトドライブが音質的に好まれてきたのでしょうか。皆さんはどう思われますか?

これについてはTL5カタログに書かれている通り、

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ということになる訳ですが、私なりの理解を述べさせていただきますと、ダイレクトドライブ(以下DD)は極めて短い周期で回転速度の補正を行っているのに対し、ベルトドライブはモーターが与えているのは基本的に起動トルクであり、回転そのものはプラッターの慣性モーメントに依存している点が極めて大きな鍵を握っているのではないかと感じています。

模式的かつ微視的にこれを図示すると、DDの速度偏移は
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であるのに対し、ベルトドライブは
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※(2点とも)Wikipediaより転載:クイエイティブコモンズ

様の、言い換えれば極めて波高値の低い正弦波様の速度偏移を示すと言え、この偏移の差異が人間をして「滑らかさ」の違いとして感じせしめる・・・のではないでしょうか。あくまで個人的仮説ですが、人間はそういう感知力を有しているからこそ、精度的には圧倒的に劣るベルトドライブが今日もなお賞用されている一つのエビデンスであると考えます。

何を以て「進歩」とするか・・・これは難しいテーです。「精度」という定量的側面と「心地よさ」という定性的側面。せめてオーディオくらい定性的判断が許されてもいいじゃないか・・・ベルトドライブのCDトランスポートの新製品が出るこの現実に感謝しつつ、改めて思った今日でした。真空管アンプにも全く同じことが言えると思います。




by audiokaleidoscope | 2015-04-20 16:57 | オーディオ

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