(3/14)音楽とオーディオが一番近かった日

皆さん、こんにちは。

報告が少し遅れましたが土曜日のサロンコンサートについて少し書いておきます。最終的に39名の方がTさん宅に集まってRuysdael Kwartet(ロイスダール四重奏団:オランダ)の演奏会。

演目は

・J.S.バッハ:「フーガの技法 」BWV1080より3つの楽章
・ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18, No.4
・ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」 Op.96
・チャイコスフキ:弦楽四重奏曲第1番より2楽章アンダンテ・カンタービレ(アンコール)

という流れ。
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本番前の音合わせの様子。Yさんが差し入れて下さったチューリップが素敵です。

そして本番。直ぐ目の前に演奏家が居て、ステージの上でなく同じフロアで演奏するスタイルというのは、演奏会に行き慣れている方でもあまり経験がないかもしれません。ましてやヨーロッパ著明カルテット。楽器はヴァイオリンがストラド(Stradivarius)とモンタニアーナ(Montagnana),チェロはゴフリラー(Goffriller)という凄さで、最初は空間全体に緊張が漲り、息詰まるような緊張感がありましたが、その素晴らしい演奏と音色に触れるうち、寛いだ感覚が訪れてきました。
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ホールコンサートとは少し異なる・・・残響の助けを借りない、まさに楽器の音をまさにダイレクトに聴くチャンスに恵まれたともいえる訳ですが、モンタニアーナの赤銅色の輝きを感じる音と対照的な飴色のストラド。そして思った以上に音の弾力性と締りを感じたゴフリラーのチェロなど、個人的に大きな収穫もありました。目の前で織りなされる4つの楽器の対話・・・まさに室内楽というのはそもそもこういう愉しみ方をするものだったのでしょう。とても贅沢なひと時でありました。

今回プライベートコンサートならではのある提案を演奏者側から頂いていました。会場がオーディオ愛好家のサロンである、ということを知ったメンバーから「わたしたちの生演奏とCDを聴きくらべてみないか」と願ってもない内容・・・以前ある演奏家から「CDはCD。ナマはナマ。同じものじゃない。較べてほしくない」という事を伺ったことがありましたので、まさかプレーヤーサイドからこういうプランが出てくるとは全く思っておりませんでした。

もちろん此方としてもこんなに燃えるテーマはありません。少し早めに会場についてチューニングを・・・とも思っていたのですが、TさんのLM86Bで鳴っているオートグラフの音を聴いて納得。

実際のオーディオ/ナマ聴き較べは更に刺激的な方法で行われました。最初にオーディオを鳴らしておいて途中からナマが乗る・・・それもFade out/Fade inという方法で!こんな企画は今までどこでも聞いたことはありませんでしたので果たしてどうなるかと思ったのですが、あとで伺ったところでは「目を閉じて聴いていたので、途中まで演奏がCDからナマに変わったことに気付かなかったんです」と仰っていた方も・・・それだけ違和感なくオーディオも鳴っていたということなのかもしれません。個人的にも非常に興奮したテーマでしたが、意外なほど違和感ななかったというのが本音でした。

演奏会の後はCDサイン会とフォトセッション。

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日本未発売の音源もあり、多くの方が手に取られました。Emiさん(Vn)によればオランダの小さな教会で録音したとのこと。

Tさんによれば演奏会後、メンバーから「どのアンプが一番弦をよく鳴らすのか」と尋ねられたそうです。そこでアンプを繋ぎ替えて聴いてもらったところSV-38T(製造終了)が一番気に入られたと仰っていました。確かに845の高域のキレの良さや音の近さは室内楽にピッタリと言えるかもしれません。ちょうど今、38Tの後継モデルの試作に掛かり始めたばかりなので、38Tの音をしっかり受け継いでいこうと思っているところです。

今回このような機会を頂いて、色々な勉強をさせていただきました。準備段階で様々なアドバイスを下さったSさん、会場を提供頂いたTさん、そして参加下さった全ての皆さんに心よりの感謝を捧げます。

※全ての写真は撮影者,演奏家招聘元,演奏家の許可を得て掲載しています。



by audiokaleidoscope | 2015-03-16 05:33 | オーディオ

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