タグ:SV-300LB ( 7 ) タグの人気記事

(3/26)プリ選びの要諦

週末は関西へ納品行脚。メインは滋賀のKさん宅でした。
b0350085_23380329.jpg
瀟洒なマンションの高層階。前回書いた通りのまさに新リビングオーディオを実践されているKさん。写真では液晶TVが見えますがスイッチを入れると130インチのスクリーンが下りてくるプライベートシアターに早変わり。アスペクト比の異なる2種類のスクリーンを用意され4Kプロジェクターで楽しまれているそう。

ピュオーディオ系はLINNのDSを基軸としたものでスピーカーもB&Wの802だった訳ですが、別に使っておられるタンノイを

第一に、バイオリンの倍音が豊かに響くこと。
次に、女性ボーカルが艶っぽく歌うこと。(Kさん談)

を目指した結果、選ばれたのがLM91A(PSVANE WE300B仕様)。ショールームでじっくり比較試聴されたうえで出された結論です。今日はその音を堪能させていただきつつ、音のバランスの確認や更なる高みを目指す為のイメージ作りを一緒に考えました。
b0350085_23380870.jpg
LINNのプリ+LM91Aの組み合せは、ある種、濾過されたような美しさを感じる音でタンノイが非常に清涼な音で鳴ることを確認しました。これはこれで一つの美しさである訳ですが、一定以上のところまでLINNのボリュームを上げないと風船が膨らまないというか、音圧だけでなくタンノイならではの艶めかしさを伴って歌わない感じがあるのは事実です。

どうしてもマンションでは一定以上の音を連続的に出し難い訳で、ここをどうするかがKさん宅の音の成否を分けることが分かってプリをSV-300LBに変更して聴いて頂きました。
b0350085_23381315.jpg
仮置きではありますが、プリをSV-300LBの替えたことでグッと重心が下がり、それまで僅かに感じた中域~中低域の密度感の希薄さが向上することを確認。LINNにはLINNの良さを勿論認めつつ、300Bプリの音の在り様をしっかりご自身の耳で体験頂けたのは良かったです。

プリは単なる入力,音量を制御するコンポーネントでは決してありません。車でいうところのトランスミッション。乗り心地(フィール)全体を司る、言い換えれば音色そのものを作り上げる極めて重要なキーコンポーネントです。先日のMUSIC BIRDでのプリ交換実験の記事を読んで頂ければその要諦を再確認いただけると思います。

Kさん宅を出て日本三大商人の一つと言われる近江商人発祥の地を見学。近江商人の教え”三方よし”(「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」)を再度学びに、次の目的地までの僅かな時間を使って資料館等を回りました。
b0350085_23381876.jpg
温故知新な美しい街並みが非常に印象的。これは近江八幡観光物産協会。次回は時間をかけて再度じっくり巡りたいと思います。

その後大阪へ。食事は通天閣近くの串カツ屋さんで舌鼓。
b0350085_23382241.jpg
幸福の神様といわれるビリケンさんがあちこちに居て…Oさんとの打ち合わせも弾みます。
b0350085_23382415.jpg
次回の納品スケジュールも決まって、翌日は京都へ。桜の満開には一週間早かったですが、観光客でごった返す清水寺へ寄ってきました。4月中旬には納品を兼ねて改めて京都へ来ることになりそうです。
b0350085_23383601.jpg
参道から臨む三重塔。美しい!
b0350085_23383987.jpg
恐らく小学校の修学旅行以来…の清水の舞台。素晴らしい眺めでした。

この週末は関西方面を回って、非常にタイトなスケジュールではありましたが、色々な意味で気づきのある有意義な2日間でした。以前にも増して関西通いが今後増えそうです。



by audiokaleidoscope | 2016-03-28 13:13 | オーディオ | Comments(0)

(1/21_2)プリアンプは要るの?要らないの?

大放談”二本目は5回目の登場、Tさんと一緒に。今回は”ホントに要るの?…再び真空管プリの魅力を問う!”というテーマで激論を交わしました。
プリアンプの要否についてはCD登場以降、何度も湧き上がっては消え、再び湧き上がるが如く議論されてきています。デジタル時代になりプレーヤーの出力がラインレベルまであがっているのに敢えてプリを繋ぐ必要が何故あるのか…プリが挿入されることによって音の色づけが発生するだけじゃないか…というのが不要派の論拠であったように記憶しています。

対して私は一貫して”プリは必要である”という立場で機器開発を行ってきました。真空管プリメインアンプという形式を考えてみましょう。殆どのものがパワーアンプの入力部にヴォリュームとセレクターを挿入したもので、電気的には”セレクター,ヴォリューム付パワーアンプ”と呼ばれるべきものです。これを”簡易プリメイン”と呼ぶことにします。

ここで重要なのは簡易プリメインについているボリュームは音量を上げるための機構ではなく、アンプに入力される電圧を絞って適正ゲインに調節するための"アッテネータ"であるという点です。つまり簡易プリメインアンプのボリュームは開放(全開)が1:1の関係であり、通常は大幅に絞った状態であることを意味します。

常時ボリュームを絞った状態で音楽を聴くということは即ち信号系に抵抗が直列的に存在することと同義です。試しに通常のパワーアンプ(ボリュームのない直結タイプ)の入力部に電圧制限用(ゲイン調整用)の抵抗を挿入すると、抵抗値が大きくなればなるほど再生音が曇り、真空管ならではの音の質感が損なわれることを経験された方もいると思います。

またアッテネーションの程度(言い換えればヴォリューム位置)によってアンプの入力インピーダンスが変移することも無視できないデメリットの一つです。プリ+メインのセパレート構成で使用する場合、同じ音量でプリアンプのボリュームを全開にしてパワーアンプ側で適正音量(ゲイン)を得る場合と、パワーアンプ側を全開にしてプリアンプ側でゲイン調整するのを比較してみると、明らかに前者の方が音の勢い(闊達さ)が損なわれることに気付きます。これは入力部にボリュームが介在することでパワーアンプからみたプリアンプの見かけ上の出力インピーダンスが上がってしまい、カットオフ周波数が下がり高域の周波数特性が劣化することからも説明が可能です。

やや話がややこしくなりますが、例えばCDを音源として考えた場合、信号は16ビットで記録されています。1ビットの分解能は1/65536であり、最大出力の2Vに対して僅か30μVに過ぎません。この微小電圧を簡易プリメインでは掬い上げることが出来ません。つまりプリの使命とは入力信号の劣化を極力抑えアンプの持つ音質を生かすことであり、如何にパワーアンプを理想に近い状態で使うかということに帰結するとも言えます。

私どもでも試聴室や展示会のデモでも簡易プリメインアンプをよく使います。その場合は必ずパワーアンプのボリュームを開放(全開)してプリアンプ側で音量調整を行っています。これはアンプの音質的魅力を最大限に引き出す為の手段であり、電気的にも有効です。まずは簡易プリメインで真空管アンプの持つ音質の素直さ、倍音の豊かさを十分に味わって頂いたあと、次はプリアンプを追加してみることで、単独使用では聴くことが出来なかった音の瑞々しさや音場(空気感)の淀みない拡がり、また広大なダイナミックレンジ(抑揚感)を満喫できる…これがプリのレゾンデートルであると考えます。

では実際プリによって音がどう変化するのか(或いはしないのか)を実際検証してみましょう、というのが今回の企画。6台のプリをスタジオに持ち込んで比較してみました。ネタバレになりますが、実に興味深い百花繚乱を楽しむことが出来ました。
b0350085_23584231.jpg
今回もTさんには真空管に通暁した鋭いコメントを多数いただきました。どうも有難うございました!収録時に使ったプリを放送順にご紹介していきますと…
b0350085_23582407.jpg
最初はエレキットTU-8500。極めてカラーレーションの少ない、端正で生真面目な音。非常に素性の良い、言い換えればプリの元々の使命であるゲインアップに対しての忠実性に好感が持てる音。興味ある方はこちらもご一読を。
b0350085_23582732.jpg
続いてはSV-3。これはTU-8500とは真反対。トーンコントロールをフラットにした状態でSV-3を通すだけで中低域の量感が増し、明らかに音が解れて温度感が上がる印象。
b0350085_23582964.jpg
続いてはSV-722(マランツ7タイプ)。デビューが2002年でその年の真空管オーディオフェア(プリアンプ部門)で金賞を頂いて賞が廃止されるまでずっと首位を守った思い出深いプリです。音質のため余分なものは全て除去し、ヴォリュームですら左右独立(クリック付)という徹底ぶりですが、今でも”音は722が一番”と言って下さる方も沢山いらっしゃいます。傾向的には”締まって伸びる”。解像度を高め聴感上のダイナミックレンジを伸長させるためのプリと言ってもいいかもしれません。

ここまで3台を比較してリファレンスソースは”My Foolish Heart”。
b0350085_12021841.jpg
オンエアを聴いて頂くと”ブラシの表情がここまで違うとは!”と驚かれるかもしれません。

後半は個性豊かなプリが続々と登場きます。4台目はMUSIC BIRDスタジオでもリファレンスとして使っていただいているSV-192A/D。SV-722と正反対の多機能性が特徴でリモコン付,トーンコン(バイパス可)有。USB(1.1規格)入力有。192k/24bitのA/Dコンバータ内臓で20万という大変な代物な訳ですが、ライン部でECC82を4本(CRフォノEQ部はECC83を2本)で回路構成し、音質的には722の延長線上にありながら若干温度感を上げています。

後半3台で使ったリファレンス曲はこれ。ムローヴァのバッハ
b0350085_12153876.jpg
試聴に使ったのはDisc2,Track14の”ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタBWV1021”ですが、コレ!素晴らしいです!!
b0350085_23583269.jpg
言い古された言い回しですが、潤い,響きの良さでスタジオの空気が変わったような印象です。TさんもIプロデユーサーも”買います!”と仰ってCD番号を記録されていました。この辺りのクラスになるとプリ使用の成否よりも、加えることで音楽性がどう変化するかという聴き方に変わってきます。サンバレーで言えば大関クラスのSV-192A/D。大健闘でした。
b0350085_23583477.jpg
いよいよ西の横綱の登場です。SV-300LB(正式発表1月末予定)。形を見てパワーアンプと思わないで頂きたい…10年来プランを温めてきた300Bプリです。初段ECC81,ドライブ12BH7,ファイナル300B,整流5AR4という構成で設計的にはパワーアンプそのものな訳ですが電圧出力に特化した出力トランスを新規に制作し、SV-284Dをダイレクトにドライブできるバランス出力と汎用アンバランス出力の両方を持っています。

これを読んで下さっている方で”音はどんなだろう?”と思っておられる方も多いと思いますが、意外なほどキレ込みがよく余韻だけでなくヌケも向上することにTさんも驚かれていました。SV-300LBではTさんのTELEFUNKEN ECC81,GE 12BH7,WE300B(US NAVY仕様),TELEFUNKEN GZ34のスペシャルチューブでのオンエアもありますが、更にハイがクリアになって非常に好印象であったことを付け加えておきます。
b0350085_23583650.jpg
そして最後に登場したのが東の横綱、SV-310。特に意識した訳ではなかったのすが、私どものパワーアンプだけでなく他社さんの高級パワーアンプにもリファレンス指定いただけるなど、10年余でここまで育てていただけました。まさにプリアンプを音楽再生の最重要な武器と捉え、出力トランスによる豊かな倍音と150kHz(-3dB)に迫る超広帯域を実現したスペシャルモデルです。写真はLM310A,STC 4274Bで聴いた時のものですが、最後に聴いたTさんのWE310B(メッシュプレート刻印),WE274B(40年代刻印)バージョンは何か特別な音を聴いているような錯覚にスタジオが包まれました。

恐らくプリの有用性について漠たる疑問をお持ちの方も沢山おいでと思います。そんな方にこそ3/18(再放送3/25)のオンエアを聴いて頂きたいと思います。この2時間のなかに答えがあると申し上げていいでしょう。





by audiokaleidoscope | 2016-01-24 12:53 | オーディオ | Comments(0)

(12/12~13)神戸から大阪,京都へ

週末は関西へ。大きな目的は二つ。一つは神戸でTさんと会うことでした。Tさんは電子系ものづくりサークルを主宰されており、以前から真空管アンプの組立教室を開催されていらっしゃる方。今回はTU-8100,TU-8200SVを素材として採りあげ、来年早々実施されるということでしたので、その打ち合わせに伺ったという訳です。

待ち合わせ場所はここ。神戸の"SWing Ville”というお店です。
b0350085_08451989.jpg
お店に入るとALTEC A5が鎮座しています。299-8A/515-8Gの組み合わせ。ホーンが311でなくマンタレー(MRII 594A)であることから80年代後半の個体と思われます。
b0350085_08453052.jpg
いわゆるジャズ喫茶と異なり、一般のお客さんを対象とした明るい店内。メニュー構成や音量にも気配りをされていらっしゃって居心地の良いレストランで本格的なジャズが聴ける環境を兼備しているというイメージという感じでした。私がお邪魔した時もご家族連れやチビッコで賑わっていました。薄暗く私語厳禁という昔風ジャズ喫茶とは趣の異なるお店づくり…これは思わず趣味に走りがちなマスターに奥さまが適正なバイアスを掛けたことが勝因かと(笑)。
b0350085_08454460.jpg
ソフトもハードも並みのジャズ喫茶以上に充実していてプリはUESUGI BROS-1,パワーはマッキンMC-225という布陣でした。ランチタイムが終わる15時過ぎ辺りに伺うのがジャズファンにはお奨め…かもしれません。
b0350085_08460784.jpg
Tさんと記念撮影。アンプ製作会のご成功をお祈りしております!ご興味のある方はエレサイくらぶのFacebookページをご覧ください。

神戸を出て大阪へ。ちょっと時間があったので大阪城を散策しました。豪華絢爛!
b0350085_08541588.jpg
そして京都へ。目的地は鴨川沿いのOさん宅です。この週末はとても気温が高く、川べりを散歩する方がたくさんいらっしゃいました。
b0350085_08462434.jpg
早速Oさんのリスニングルームへ。Oさんとは10年近いお付き合いになりますが、私が嘗てそうだったようにハイエンド系の機器と真空管系の機器を併用され、タンノイのカンタベリーで鳴らしながら両方の良さを認めていらっしゃるところにシンパシーを感じて時々お邪魔させていただいています。玄関からリスニングルームまでの廊下のあちこちに名器の数々が無造作に置いてある、まさにオーディオのための夢の空間です。
b0350085_08464939.jpg
現在Oさんがメインで使っているハイエンド系のフロントエンド。何といっても目立つのはdcSのVivaldiフルシステム(右)。上からトランスポート,D/D,D/A,クロックで軽く8ケタオーバー!左側のFM acousticのFM122(フォノ),FM255(プリ),FM711(パワー)を合わせると家が建ちます…ついソロバンを弾いてしまう凡人の性(さが)ですね(笑)。
b0350085_08470736.jpg
一方こちらはヴィンテージ系機器。今もSV-310EQ(フォノ),SV-310(プリ),SV-91B(パワー)をお使いですが、3年ほど前にLM91Aをお納めしてから”LM91Aに合うプリを是非!”とずっとオファを頂戴していたのです。あれから苦節3年…やっと形が見えてきたSV-300LBの二次試作をOさんに聴いて頂きたくて立ち寄った京都でした。
b0350085_08471646.jpg
SV-284Dを直接ドライブできるプリの開発を!という意図と共に私のなかではLM91Aにベストマッチのプリを作るなら300Bでなければなるまい…そうずっと考えていた訳ですが、すでに284Dユーザーの皆さんだけでなく、LM91Aユーザーの方々にも高い評価を頂戴しているSV-300LB。正式発売は2月末ごろになりそうです。
b0350085_08480603.jpg
Oさんのリスニングルームで聴いたネマニャ・ラドゥロヴィチのパガニーニ。或る意味フィドル風なタッチで爽快に弾き飛ばす感覚の演奏ですが、これをdcS+FM acousticで聴くとシュワーンと音が四方八方に飛散するような感じの鳴り方であるのに対し、SV-300LB+LM91Aで聴くと重心が下がり、音の厚みと音楽の体温が上がって別の音源のように感じるから不思議です。Oさんが盛んに"色っぽいねえ”、”艶っぽいねえ"と繰り返しておられたのが印象的でした。
b0350085_08481179.jpg
そしてこちらはリヒター(指揮),ディースカウ(バリトン)のバッハ/カンタータ。恐らく60年代~70年代にかけての録音だと思われますが、dcS+FM acousticでは僅かに時代を感じさせる鳴り方であったのに対し、SV-300LB+LM91Aではドイツオケらしい重厚さが印象的で同音源をCDとLPで聴き較べたような印象の違いを感じました。

元々Oさん宅へは売り込みに伺ったというよりはカンタベリーで聴いた時に最高レベルの現代オーディオ機器と私どもの真空管システムが音楽としてどんな印象の差を出してくるのか…その違いを自分の耳で検証する為、と申し上げた方が良いかもしれません。或る意味、私にとってのリファレンスシステムを構築されていると言っても良いOさんの環境で音を聴かせて頂いただけでも僥倖であったのに、お暇した後に"もっと聴きたい音です”とSV-300LBのご予約を頂けたのはとても光栄なことでした。
b0350085_08490079.jpg
Oさん宅を出てほど近い祇園へ。大勢の観光客で賑わっていました。京都という街の一番の魅力は新旧が見事に調和しているところ。まさにOさんのシステムも同じだな…そう思った次第です。また関西の仲間や先輩と楽しい話をしたい…そんな風に思えた楽しい週末でした。



by audiokaleidoscope | 2015-12-14 13:12 | オーディオ | Comments(0)

(12/5)今年最後の開放日

早いものでもう師走。今年最後のショールーム開放日となりました。一週間前にプチオフがあったばかりなので、今回は少ないかも…と高を括っていたのですが、始まってみると先月以上の賑わいであっという間の一日でした。

何と言っても開放日のお楽しみは持ち込みの音源や機器、そして仲間とのお喋り。今回もご機嫌な音源や道場破りアイテムが沢山登場して盛り上がりました。
b0350085_22413557.jpg
Kさんが持ってきたLPで聴くサディスティック・ミカ・バンドの「黒船」('74)は最高!やはりLP時代の音源はCDよりも音の鮮度が高い気がします。
b0350085_22413990.jpg
加藤和彦さん(左上),高橋幸宏さん(左下),高中正義さん(右下)…みんな若いですね(笑)。
b0350085_22414337.jpg
これはSさんお手製のターンテーブル用スタビライザー。3バージョンあって素材の組み合わせが違えば重さも違う。当然音も…。
b0350085_22414620.jpg
ステンレス/砲金のハイブリッドバージョンを戴いちゃいました。ピタッと吸い付くような精度の高さが素晴らしい。
b0350085_23271135.jpg
後半はSV-284D大会。SV-300LB+SV-284D直結モードに続いてSV-300LB+SV-300LB+SV-284Dのブースターモードで試聴室のStieling HWが大型ホーンスピーカーのように咆哮する様を体感していただきました。

出力が上がるというよりも音圧が上がる…解像度とリニアリティの両立した稀有な世界。今まで下方リニアと上方リニアは両立しないと思っていたのですが、直熱三極管シングル+SV-284Dの組み合わせは別…なのかもしれません。
b0350085_23271793.jpg
Stirlingのウーハーが制動されつつ前後にダイナミックに動くさまに思わず手をかざして風圧を感じるOさん。大音量でも煩さを感じない真空管アンプの真骨頂です。来年は出前開放日を増やして津々浦々の仲間と大いに楽しみたいものです。
b0350085_22415541.jpg
帰宅していよいよSV-S1616Dの出荷前マニュアルチェック兼組立チェックのスタート!来週は水~木,土~日が出張というハードスケジュールなので直ぐに取り掛からないと!今回私が作るのは多極管仕様。腕が鳴る鳴る!写真を撮って簡易版組立ガイドをブログで出来るよう、頑張ります!!

by audiokaleidoscope | 2015-12-06 22:40 | オーディオ | Comments(0)

(11/28)楽しかったプチオフ

土曜の午後、第二で行われたプチオフのレポートを…。
b0350085_12073727.jpg
元々は東京のFさんSV-300LBの二次試作(量産仕様)の音を聴きたいと仰ったので、いい機会だから皆で集まらない?と近場の仲間にSNSで呼びかけたところ、ちょっとしたオフ会みたいになったという訳です。
b0350085_12081300.jpg
これが今日の主役。SV-300LBの二次試作です。初段管をEF86→12AT7(パラ)に変更。出力トランスのプライマリを4kに上げて更にドライブ力と300Bらしい厚みと音色の豊潤さを狙った私ども初の300Bプリです。
b0350085_12083654.jpg
後ろの方では交流(雑談)の華ひらくなか、Fさんはオートグラフの前に鎮座し、非常に真剣にSV-300LB+LM91Aの音を聴いておられます。最初はWE300B,そして標準仕様のPSVANE 300Bに替えて試聴。解れた中低域の厚みを感じるWE300Bに対してクリアで軽やかなPSVANEにFさんが”これ、いいじゃない!”とひと言。

プリで真空管を替えてこれだけ音が変わるというのは、私もSV-300LBが初めてですが、WE300B的な太い倍音が好みであればPrime300B ver.4、繊細でスカッとした音を狙うのであればPSVANEが良いでしょう。今回はプリ/パワーとも300Bでしたが、直熱三極管パワーアンプとのマッチングが極めて良いプリになりました。
b0350085_12093070.jpg
b0350085_12093537.jpg
音を聴きながら自己紹介や近況報告などで盛り上がってます!オーディオという共通の趣味で繋がる嬉しさ、楽しさを皆が満喫しているよう。
b0350085_12095318.jpg
かと思えば、Tさんはご自身のLPをじっくり聴いていらっしゃいます。フルニエの”白鳥”素晴らしかったですね!
b0350085_12094745.jpg
こんな刺客も!フルデジタルアンプVS真空管アンプの一騎打ち!!スッキリと整理された音場が現れてオートグラフの違う一面を垣間見た気がします。ずっと前に使っていたムンド29.4にタッチが似ている気が…。暫く預からせていただいて久しぶりに非真空管の音を味わってみようと思っています。

あっという間の4時間が過ぎて楽しいひと時も終わってしまいました。また皆で集まりましょう!!



by audiokaleidoscope | 2015-11-29 12:57 | オーディオ | Comments(0)

(10/15)公開収録ゲスト発表!& SV-300LB仕様変更について

フェア終わりで諸々の作業が重なり、今日からやっと通常稼動再開。

とはいうものの明後日から私は再び東京。日曜が「オーディオ・ホームシアター展」(通称”音展”)での"大放談!"公開収録(13:45~15:45)なので、それに絡めて色々な用事を済ませてこようと思っているところです。

今回の公開収録ゲストも凄いです!今までは音源制作(レコーディングエンジニア),機器製造(オーディオメーカー)の最先端を走る皆さんにゲスト出演して頂いてきましたが、今回は同業者さん!それも日本でも有数の販売力,集客力,企画力を誇ると言われる"逸品館”さんの清原社長がゲストでいらっしゃるというから驚きです。清原社長のお噂はかねがね伺っていましたので、今回どんなお話が伺えるか、私も今から楽しみです。まさに大放談どころか”大暴走”にならないように自重しなければ(笑)。

ところで先日のフェアご来場の皆さんのご意見や、環境の違うところで鳴らしてみて自分なりに感じたところを総合した結果、SV-300LB(300Bプリ)は大幅に仕様(設計)変更することに決めました。出力トランスを新規に設計して更に300Bに電流を流すことにする件については既に書いたような気もしますが、それだけでなく根本的な音作り(ゲイン設定,NFB量)に加え、内部レイアウト(基板サイズ,パターン)も思い切って見直そうということにした訳です。
b0350085_16492450.jpg
これが試作機内部。作り易さもアップ出来たら・・・と考えています。

いつもの試聴室から飛び出して、或る意味、野放図に鳴らすことで見えてくるものがある…私の2つの耳に加え、ご来場いただいた皆さんの4000(以上)の耳で聴いて頂いたうえでの判断によってSV-300LBが更に良い物になることでしょう。

ここ3年ほど試作時点でいちど東京へ持っていってデモしてから量産に入るスタイルに変更した訳ですが、これもそんな意図もあってのこと。年末には間に合いませんが"梅春”のころ、きっと良いお知らせが出来ることになると思っています。
b0350085_16492804.jpg
デザインもちょっと変わってフロント(操作部)が少し広くなってツマミも大型化される予定です。どうぞお楽しみに!



by audiokaleidoscope | 2015-10-15 17:46 | オーディオ | Comments(0)

(9/29)これがSV-300LB!

皆さん、こんにちは。今日は例の新作300Bプリについてレポートします。
b0350085_08255987.jpg
これはかねてからチャレンジしたいアイテムでありました。初回の試作は実に5年前に遡ります。技術的なボトルネックは特になかったものの、量産を阻んだものは”マイクロフォニックノイズ”でありました。

これは出力管(特に大型管)をプリに使用した際に、球の振動ノイズを拾い易いという現象で、通電中に指で球を弾くと”カーン”という共振音がスピーカーから出易いという現象で確認することが出来ます。一方でこの"響きの良さ”を上手く味方につけることで出力管をプリに使用する大きな強み(メリット)にもなり、如何に弱みを減らして強みを活かすかということを目的として、これまで様々なトライを重ねてきました。

ここで詳細を述べることは避けますが、産業機械の制振技術を応用することにより物理的に300Bをフローティングマウントすることが出来、不要なマイクロフォニックを回避しつつ、敢えて300Bをプリ管として使用するメリットを最大化できたのではないかと自負しています。

外見的にはJB-320LMに似ておりますが、内容的には完全に新設計で製造含めMADE IN JAPANです。トランスは橋本さんにお願いして音質的にも万全を期しました。入力4系統,VOL付きという一般的なプリアンプの形態を採りながら、実はこのSV-300LBには強力な武器があります。SV-310と同じトランス出力の強みを活かし、通常のローインピーダンス出力だけでなくなんとSV-284Dを直接ドライブ出来る専用のハイインピーダンス平衡(バランス)出力を持っているのです。

SV-284Dはブースターアンプですので基本的にはパワーアンプのスピーカー出力を貰って文字通り出力をブーストする目的で設計されました。一方でこのSV-300LBを使用すればSV-284Dを直接フルスイングすることが出来る…なぜこのプリが外見上300Bシングルアンプと見紛うようなスタイルなのかの秘密が隠されているという訳です。

音質的にはこれから詰めていきます。既に出力トランスの仕様変更をすることが決定しておりますが、再来週の真空管オーディオフェアではご来場の皆さんにその音を聴いていただける予定です。

手前味噌ですが素晴らしい音のプリが出来そうです!



by audiokaleidoscope | 2015-09-29 10:13 | オーディオ | Comments(0)

本ブログ掲載内容は私人の見解であり、(株)サンバレー(ザ・キット屋)の立場,戦略,意見を代表するものではありません。


by Ohashi
プロフィールを見る
画像一覧